2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
著者:神田 昌典
販売元:PHP研究所
(2012-01-19)
販売元:Amazon.co.jp
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これから10年、日本はどうなるのか。

こちらにも書きましたが、我が国の名目GDPは2007年をピークに減少傾向にあります。我が国の総人口も2004年頃をピークに減少傾向にあります。今後10年でGDPが上向くことも、人口が増えることも、日本の財政が良くなることも考えられないわけで、すると、この本この本にも書いているとおり、日本の財政破綻が起き、インフレが起きる可能性が高いと言われてます。

船は沈みかかっている中で、意味のない議論や、責任のなすり合いなどをしていると、その結末は映画『タイタニック』と同じことになるわけです(P177参照)。

そんな中で、組織や個人はどうあるべきなのか。
そのヒントを与えてくれるのが本書。

「セルフ・トランスフォーミング(自己変革)」「変革リーダー」「エクス・フォーミング」「知識創造」「「共感」「優しさ」「つながり」「顧客との親近感」・・・あたりがキーワードでしょうか。

以下のような神田昌典氏の考え方はとても共感できます。
2022年に向かう不確実、不透明、不連続の10年に向けて、本書をヒントに、視座を変え、視野を広げ、視点をフォーカスしてみてはどうでしょ。

『新しい時代へ向かう中で、大きなギャップが至るところに開いている。ビジネスは、その橋渡しをしていかねばならないのである。(中略)今後、組織を側面から支援するサービス―――とくにイノベーションとホスピタリティを提供する役割が、生まれてくるのではないかと、私は考えている。』(P212)

『私の考えでは、エクス・フォーメーションは、これからの時代、個人が成長するにあたって、最もフォーカスすべき概念だ。』(P185)