木を植えた人木を植えた人
著者:ジャン ジオノ
販売元:こぐま社
(1989-10)
販売元:Amazon.co.jp
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ビジネスでも何でも、一夜で成果を出すことはできない。5年、10年といった絶えざる努力が必要なこともある。奇跡のリンゴを作ったあのおじさんも、結果が出るまでの長い歳月の間に自殺を決意したほどだ。思いがけぬような成果を出すためには、一つの目的に向かって「継続する努力」を怠ってはならない。

だから、儲かりそうな話があれば直ぐに飛びついて、あっちにふらふら、こっちにふらふらしている人は節操がないと思うし、大きな成果が出るわけがないと思う。

本書、『木を植えた人』はとても良い本なので、オススメします。

主人公のブフィエは、毎日毎日、どんぐりの実を百粒ずつ、木のない山に蒔くということを続けた。何十年もかけて、何十キロ先まで蒔き続けたのだ。そうすると、木のない山が森になり、水が湧き、川が流れ、人が住むようになり、町ができた、というお話し。

本書、資生堂の創業120年記念の年(1992年)に、当時の資生堂社長の福原義春氏が全社員に配ったらしい。なかなか成果がでなくても、絶えざる努力を続けるという仕事観が大切だということを社員に伝えたかったのだろう。

この『木を植えた人』のような継続力が大切だと思う。