昨日の続きです。

中小企業の事業計画書が右肩上がりの非現実的なものが多いというのは昨日書いたとおり。GREEやグルーポンになってしまうんじゃねーか? というような中長期計画は社長のマスターベイションだと思う。ポジティブな計画を持つことは良いことであるが、現実的に売上高が3年から5年も伸び続けるという夢は持たないほうが良い。対銀行向け資料はポジティブでも、経営者自身は売上至上主義を捨て、損益分岐点売上高を限界まで下げることを考えるべきである。そのためには、(1)粗利率の向上、(2)販管費の削減、を行わなければならない。ポジティブシンキングの社長は、たいていどちらも管理していない。だから、粗利率は毎月激しく上下にブレるし、販管費は売上高の変動以上に増加する。P/Lがどうにもならなくなったら、今度はB/Sへ逃げる。融資(新規借入)かリスケか資産売却か・・・。これが死に至る病であることに気付かなければならない。

会社が生き残る方法とは、どのような方法か? 
簡単である。キャッシュが底をつかないようにすればいいのである。ただ、B/Sを操作してキャッシュを増やしても単なる延命措置に過ぎない。P/Lを改善して、キャッシュを残すのである。
どうすればって? (1)粗利率の向上、(2)販管費の削減、の2つ。それだけ。
この2つの指標を0.1%単位まで、1円単位まで、徹底して分析するのである。

あぁ、明日のセミナーで話す内容をすべて書いてしまった。