『致知』最新号(2011年5月号)に掲載されている北尾吉孝&澤田秀雄対談を読むと、10年前に作られた会社で生き残っているのは6%程度らしい。20年になると、1000社のうち3社。30年だと10000社のうち2.5社。

つまり、100社のうち94社は創業10年以内に潰れている。
恐ろしいデータである。

昨日のエントリーでも触れたように、新しい産業のクリエーターというものは絶対に必要である。しかし、リスクを負って創業しても、その94%は10年以内に潰れてしまうという現状も何とかしなければならない。
北尾吉孝氏はこの対談の中で
『どうサバイブをしていくかが経営者の一番大切な任務』
と言っているが、まったく同感である。「成長」とか「節税」とか綺麗事を並べる前に、生き残らなければならない。

生き残るにはどうすべきか。
澤田秀雄氏は
『先見性と素早い判断力、そして確固たるものの考えやポリシーを持っているかという人間性が不可欠』
と述べ、北尾吉孝氏は、これに加え
『人間的魅力』
を挙げている。

変化対応能力やリーダーとしての資質、人徳が必要ということであり、これは尊敬される経営者に共通する要素であると思う。

ただ、個人的に思うに、これらの要素は、いわゆる「成功した企業経営者」に共通する要素であり、「生き残らなければならない」という状況下にある多くの企業の経営者に求められるものは、リーダーシップや人徳の前に「行動力」ではないだろうか。

やると言ったことを全部やったのか?
やりたいと思ったことを全部やったのか?
今日やらなければならないことを今日やり終えたか?


きっとやってない。やっていない言い訳だけは早いはずだ。

サバイブするには、四の五の言わずにとにかく行動あるのみだと思う。



最後に、私のとても好きな文章をご紹介しておきます。
ダン・ケネディ著『億万長者のビジネスプラン』で紹介されていた行列ができるカイロプラクティック院のお話し。
「どうしたら1ヵ月で100人の新しい患者が集まるのですか?」
それに対する彼の答えが忘れられない。
「そのご質問には、望みどおりの答えはできません。なぜなら100人の新しい患者を集められる方法なんて知りませんから。私が知っているのは、1人の新しい患者さんを得るための100通りの方法です。そして、そのすべてを実行しています」


億万長者のビジネスプラン―ちょっとした思いつきとシンプルな商品があればいい億万長者のビジネスプラン―ちょっとした思いつきとシンプルな商品があればいい
著者:ダン・ケネディ
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