松浦弥太郎の仕事術松浦弥太郎の仕事術
著者:松浦 弥太郎
朝日新聞出版(2010-03-05)
販売元:Amazon.co.jp
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『暮らしの手帖』編集長、松浦弥太郎氏の本。

仕事の目的は『自分が社会とかかわっていく営みだ』という箇所に非常に共感した。

たとえ自分が大好きで一生懸命に行っても、その曲を聞いて心を揺さぶられる人、その写真を見てはっとする人、その料理を食べて幸せになる人がいなければ、それは仕事とはいえません。社会の中で人の役に立たなければ、いくら一生懸命にしたところで、ひとりよがりな自己満足に過ぎません。

これは、いわゆるクリエイティブな仕事に限った話ではありません。

組織に属している営業でもSEでも経理でも接客でも同じこと。「自分」という素材を個人の中で完結させているだけの人は、いくら優秀でも本質的な意味で仕事を果たしていないと思います。自分の能力を組織や顧客のために役立て、その人たちを幸せにするという意識は、社会につながるためには欠かせないものでしょう。


また、このようにも書かれている。

『暮らしの手帖』の編集長という仕事は、僕自身はもちろん、編集部一人ひとりの感動をまとめて提供し、人に喜んでもらい、人を幸せにすることだと考えています。

「自分は何がしたいのか?」ではなく、「自分を社会でどう役立てるか」を考える。最終的には、その仕事を通じて人を幸せにしていくことを目標にする。これさえ忘れなければ、よき仕事選びができます。毎日の働き方が変わります。