そうか、君は課長になったのか。そうか、君は課長になったのか。
著者:佐々木 常夫
販売元:WAVE出版
発売日:2010-02-20
おすすめ度:4.5
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壮絶なる人生を歩まれた佐々木常夫氏のベストセラー。

その佐々木常夫氏のプルフィールは以下を参照(佐々木常夫オフィシャルWEBサイトより)
1944年秋田市生まれ。6歳で父を亡くし、4人兄弟の次男として母の手ひとつで育つ。
1969年東大経済学部卒業、同年東レ入社。自閉症の長男に続き、年子の次男、年子の長女が誕生。
自閉症の長男にはそれなりに手はかかるものの総じて幸せな家庭であったが、妻が肝臓病で何回かの入院を繰り返す中うつ病を併発、特に'97年から'03年の7年間で40回もの入院をし、3度の自殺未遂をする。
このような家庭状況ではあったが会社はというと、大阪・東京と6度の転勤、破綻会社の再建やさまざまな事業改革など多忙を極めそれに対して全力で取り組む生活であった。
その実績が認められ、2001年、東レ同期トップで取締役となり、2003年より東レ経営研究所社長となる。


妻が肝臓病で何回かの入院を繰り返す中で課長職についた佐々木氏。看病のために18時には退社しなければならない中で、部下全員が定時に帰れるよう仕事の効率化を進め、課長の「真髄」というものを見出す。

本書は、名著『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』のように、佐々木氏から、課長職へ就いた方への37通の手紙の形式で書かれている。

昨日書いたような「社員を育てる」ということについても書かれいるし、37通の手紙のほとんどは、今の若手ビジネスリーダーが悩んでいることであろうと思う。若くしてリーダーに抜擢されたがために抱える悩みというものもあるだろう。そういう若手ビジネスリーダーには是非読んで欲しい一冊である。

「部下を育てる」とは、その人がもっている(本人もひょっとしたら気づいていない)能力を見出し、伸ばして、組織の業績に貢献させ、本人に自信と実力を付けさせ、周囲に信頼の足跡を残すことです。

部下にやりがいを与えてあげるのは、課長の大事な仕事なのです。




ビジネスマンの父より息子への30通の手紙    新潮文庫ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫
著者:G.キングスレイ ウォード
販売元:新潮社
発売日:1994-04-01
おすすめ度:4.5
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