中卒の組立工、NYの億万長者になる。中卒の組立工、NYの億万長者になる。
著者:大根田 勝美
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2010-01-09
おすすめ度:5.0
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●チャンスの神様は目の前にいる!

「ニューヨークの桁外れの日本人億万長者」
「自宅は、ビバリーヒルズよりも上位にランキングされる、マンハッタンに程近い超高級住宅街」
「宅地面積は2000坪」
「資産総額は100億円」

こんな話を聞けば、何か一山当てたのか、親から莫大な資産を受け継いだのか…と思うだろう。

しかし、著者大根田勝美氏は、中卒でオリンパスの組立工として入社した普通のサラリーマン。

中卒ということで出世もできない冷遇を受け、様々な苦境に立たされながらも、それをバネに進んでいき、最終的には百億万長者となる。そのサクセスストーリーをここで書いては面白くないので、是非本書で確認してほしいが、大根田勝美氏は決してバクチ的なことをして成功したのではない。終始本業に徹し、ブレない軸を持って大成功を納めたのである。

「最も得意とする分野で思い切り勝負したい」(P153)という気持ちを最後まで貫き通した生き様は、本当に見習うべきである。

また、百億万長者となっても、DFS(免税店)のシステムを作ったチェック・フィニーの自伝である『無一文の億万長者』に影響を受け、富には一切固辞せずに、「原点」に戻ったリタイア生活を送っているというのも素敵すぎる話しだ。

本書を読んで、私は次の2つのことを学んだ。
1.チャンスは、探すものではなく、今、目の前にある。
2.成功者は、そのチャンスをものにする。


「自分はしがないサラリーマン」なんて自虐的に思っている人にこそ読んで欲しい一冊である。


ちなみに、水村美苗著『本格小説』の主人公 東太郎は、この大根田勝美氏がモデルらしい。これには驚き。こういう人は、なんだかこういう何かを持っているもんですね。



無一文の億万長者無一文の億万長者
著者:コナー・オクレリー
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2009-02-14
おすすめ度:3.5
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本格小説〈上〉 (新潮文庫)本格小説〈上〉 (新潮文庫)
著者:水村 美苗
販売元:新潮社
発売日:2005-11
おすすめ度:4.5
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