頭がよくなる魔法の速習法頭がよくなる魔法の速習法
著者:園 善博
販売元:中経出版
発売日:2009-11-20
おすすめ度:4.0
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●1年に500冊読めるにはワケがある!

以前、このブログでも紹介した『本がどんどん読める本 ―記憶が脳に定着する速習法!』の著者、園善博氏の新刊書。

どちらも似たような内容なので、園善博氏の本を読んだことがない方は、この『頭がよくなる魔法の速習法』を読んでもらえれば十分だろう。

私は、製造業であれ、知的生産であれ、「インプット→加工(製造or生産)→アウトプット」という流れは同じだと思っている。
企業でも、個人でも、より多くの高品質なアウトプットが必要となるが、そのためには多くのインプットが不可欠である(注)。

しかし、個人の場合、1ヶ月で1冊の本しか読めない人もいれば、1日に10冊の本を読める人もいる。どちらが、より多くの高品質なアウトプットができるのかは言うまでもない。

では、どうやって多くのインプット活動を行うことができるのか、というところを書かれたのが本書。
といっても、本書は「速読法」の本ではない。「速習法」だ。「速読法」は、速く読めるが、知識が定着しにくいことがある。しかし、著者の薦める「速習法」は、速く読めて知識が定着する方法。

具体的な方法は本書の第2章〜第4章あたりをご覧頂きたいが、ここに書かれていることを実践すれば、年間500冊くらいは軽く読めるはずだ。


(注)このように書いたが、誤解しないで頂きたいのは、多くのインプットをすれば、多くの高品質なアウトプットができるようになるということが言いたいわけではない。
むしろ逆で、アウトプットが増えれば増えるほどインプットが増えるはずであるし、アウトプットしないのであればインプットが増えるわけがないと思っている。


【関連本】
齋藤孝『勉強力』
福原義春『だから人は本を読む』