先日エントリーした「絶対にブレない軸」に対して、何人かの方からメールを頂いた。

ある方は、こんなことが書いてあった。

『私自身も、信念・絶対にブレない軸を持ってやっているつもりですが、一方で、周囲の意見や評価が気になることも多く、自分がやっていることが正しいのかどうか、迷うことも多い毎日です。』


このコメントはとても理解できる。私も全く同じ経験をしてきたからだ。私が絶対にブレない、生涯変わることがないといえる軸・理念・信念・哲学を持っていても、“必ず”周囲から反対意見が入ってくる。身近な人からも理解を得られないこともある。面と向かって「お前のやってることは失敗だ!」と言われたこともある。

でも、ある一言で、私は周囲の意見や評価というものを気にしないようになった。

その一言とは、何度かブログでも紹介した、古典のこの言葉。

『徳あるもの、必ず燐あり』


人徳ある行動をしていたら、必ず隣に理解者がいてくれるものですよ、という意味。100%の理解を得られることなんてあり得ない。小さな話だが、このブログだって、昨年立ち上げた「3C Library」だって、信念を持ってやっているのだが、「なんでそんなのやるわけ?」みたいなことを言われ続けている。でも、そんなことをいちいち気にしていたら何も進まない。自分の考えが社会正義に照らして正しいことであり、社会の信頼を失うことでないのであれば、徳あるもの必ず燐ありだ、と思いながら、ただ自分の信じた道を突き進んでいる。そしたら自然と共感した人が集まってきてくれる。


北尾吉孝氏の著書『君子を目指せ 小人になるな』(致知出版社)の中に、君子になるための6条件が挙げられており、その6番目にこのように書かれている。

『世の毀誉褒貶に意を介せず、不断の努力を続ける』

そう、絶対にブレない軸があれば、あとは世の毀誉褒貶に意を介せず、人の評価にも一喜一憂せず、不断の努力を続けるのみ。そうすれば、何かあったときに貴方の隣に理解者がいるはずだ。


君子を目指せ小人になるな―私の古典ノート君子を目指せ小人になるな―私の古典ノート
著者:北尾 吉孝
販売元:致知出版社
発売日:2009-01
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