裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
著者:山口 絵理子
販売元:講談社
発売日:2007-09-22
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社BIZ)裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社BIZ)
著者:山口 絵理子
販売元:講談社
発売日:2009-10-01
おすすめ度:4.5
クチコミを見る



●涙と感動の女性起業家の戦記。読むべし!

2冊一気に読んだ。

「情熱大陸」にも出演されてたので、ご存知かと思うが、知らない方のために一応、著者山口絵理子さんのプロフィールを書いておく。

小学校でイジメにあい、中学校で非行に走り、喧嘩に強くなるために柔道を始めたら県で優勝。高校では、男子柔道部しかない学校にあえて進学し、耳をつぶされながらも男子柔道部の中で紅一点練習し、全国7位。偏差値40の工業高校から、3カ月の猛勉強で慶応大学に合格。そこで竹中平蔵ゼミに入り「開発学」というものに出会い、発展途上国の経済格差是正を一生のテーマにすることを決意。猛勉強して、インターンで米州開発銀行へ行くが、先進国からの“援助”のあり方に疑問を持ち、ネットで「アジア 最貧国」と検索して出てきたバングラディッシュに飛び込む。そこで数々の困難や裏切りにあうが、ビジネスで貧困国の“自立”の可能性の扉を開こうと、バングラディッシュ特産のジュート製バッグを生産して日本に輸出するビジネスを立ち上げ、「株式会社マザーハウス」を設立。現在、日本に数店舗を構え、3年間で年商1億2000万円。現在27歳。

と、こんなとてもマネできない人生を歩んでおられる。

会社のHPはこちら。
http://www.mother-house.jp/


「やりたいことが分かんなーい」とか、「自分の使命はなんだろー」とか、「何のために生きてるんだろー」とか思っている人は、特に読むべきだ。


この2冊の中で、著者が言いたかったことはこれだろう。
自分はいったい何をしてきたんだ。他人と比べて一番になるなんてそんなちっぽけなことに全力を注ぎ、泣いたり笑ったり。こんな幸運な星の下に生まれておいて、周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して、色んな制約条件を自分自身の中だけでつくり、自分の心の声から無意識に耳を背け、時間とともに流れていく。

バングラディッシュのみんなに比べて山ほど選択肢が広がっている私の人生の中、自分が彼らにできることはなんだろう。

それは、まず自分自身を信じる道を生きることだった。
(「裸でも生きる」より)

歩き続ける限りにおいて、夢が現実になる可能性はたとえ0.0001パーセントでも生きている。その可能性を信じ、歩みを止めないことが、夢を見つける以上にどれほど困難で、どれほど尊いものであるだろうか。(「裸でも生きる2」より)



keep walking ・・・