フォーカル・ポイントフォーカル・ポイント
著者:ブライアン・トレーシー
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2009-10-03
おすすめ度:4.5
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●本田直之氏が「類書の無い名著」としてすすめる本が再登場!

工業化社会においては、仕事量や労働時間を増やすことによって収入を増やすことができた。
しかし、現代のような知識労働社会においても、そうなのか?
仕事量や労働時間を増やしても成果が増すとは限らない。逆に、仕事もうまくいなかいし、人生もうまくいかないし、健康にもよくない・・・という負のスパイラルにはまってしまうのではないか。

そこで、少ない労働で大きな成果を上げることを考えなければならない。
本書は、そういったことを、様々な角度から指摘してくれる「類書の無い名著」である。

虫眼鏡で太陽光線の焦点(Focal Point)を合わせると、紙が高温になって発火するのと同じように、重要な行動最大の成果を生むものにフォーカル・ポイントを合わせて集中しなければならない。「80対20の法則」というものがあるが、仕事の成果の80%以上を生み出すものは上位20%の仕事である。その20%を見極める能力が、知識労働社会においては極めて重要となる。そして、残りの80%については、(1)事業規模を縮小するか、(2)外部委託するか、(3)業務を終了するか、の決断を速やかにしなければならない(P28)。

「可能性の源泉は、自分自身の思考にある」(P94)のであり、「人生は、注目することを学ぶ場である」(P32)。


ちなみに、本書は元々別の出版社から出版されたいたが絶版になったものらしい。レバレッジ・シリーズで有名な本田直之氏が「このすばらしい本をぜひ多くの人に役立ててもらいたい!」との想いから、版権問題をクリアにして再出版されたものが本書。


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