20代、お金と仕事について今こそ真剣に考えないとヤバイですよ!20代、お金と仕事について今こそ真剣に考えないとヤバイですよ!
著者:野瀬大樹、野瀬裕子
販売元:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
発売日:2009-04-14
おすすめ度:4.5
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●会計士夫婦が教える、フィナンシャル・リテラシー超入門!

すごいタイトルと、すごい表紙と、すごい帯で、つい手に取ってしまった本書。
公認会計士の夫婦が教える人生設計のつくり方の本。
(なんか最近、こういうタイトルの新刊書がやたらと多いけど、土井さんの影響かね?)

さて、さすが公認会計士の夫婦の共著だけあって、ほとんどのページで数値・公式が載っている・・・。でも、心配御無用。この手の類書の中ではダントツに分かりやすい。

資産形成の基本方程式は「収入−支出+(資産×運用利回り)」だ。つまり、資産形成を行うためには、(1)収入を増やす、(2)支出を減らす、(3)利回りを増やす、のいずれかしかない。
で、多くの方は(1)と(2)は実践できるが、(3)を増やす手段を知らない。しかし、著者は「知らないことは罪である」という。利回りを増やすには多くの手段があり、それを説明してくれている。

さらに、本書の大きな特徴だと思うのが、資産形成に「時間」という要素も必要であることを述べている点。収入を増やすため、もしくは、支出を減らすための「時間」が必要。残業という行為も、物事を深く考えないがゆえに、私たちがお金を増やすために有効に使うべき「時間」を奪っている、という(P172)。
(これを読んで、「ヒマなし貧乏」の話を思い出したぜ)

この公認会計士夫婦自身、本書に書かれていることを愚直に実践し、実際に、1か月の労働時間を72時間短縮し、1年で貯金を100倍にし、生活費を2分の1に短縮した、というからあっぱれ。

本書末尾(第6章)に書かれている、お金についての「10鉄則」も実によくまとめたなぁ、という感じ。

著者のいうように「知らないことは罪である」。まともな人生設計を構築したいなら、この本に書いているような知識は常識をして知っておくべきであろう。


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