PRESIDENT (プレジデント) 2009年 4/13号 [雑誌]PRESIDENT (プレジデント) 2009年 4/13号 [雑誌]
販売元:プレジデント社
発売日:2009-03-23
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年収1800万円以上の人と、年収600万円台の人を、それぞれ500人ずつアンケートを取ったというプレジデント誌の特集を見ると、勉強時間、読書量、セミナー参加率、自己投資額等、いずれも前者が後者を大きく上回っています。予想通りで面白くともなんともない結果でした。

勉強時間が多ければいいというものでもなく、読書量が多ければいいというものでもないと思いますが、私の周りの年収1800万円超の人達は、例外なく全員が勉強しまくってますし、読書もしまくってます。遊びも人並み以上です…。

普段から勉強する習慣がない人や、読書する習慣がない人に、「勉強しろ!」とか「本を読め!」とか言ったところで、伝わらないと思いますが、年収1800万円超の人達が何でストイックに勉強を続けるのか、読書をし続けるのか、逆に、ストイックに勉強している人や、読書をし続けている人が年収1800万円を超えてしまうのか、ということについては問うてみてもいいのではないでしょうか。


いくつか、参考になる本を紹介します。


まずは、伊藤先生の最近の著書より。

私にとっても勉強は、自分のミッションを見つけるための手段でした。

自分はいったい何者なのか、何故このタイミングでこの場所に自分は生まれたのか。そして、そのことにははたして意味があったのか。しかし、これらのことをいくら真剣に考えたところで、本質的な意味は、おそらく分からないことでしょう。

ですが、それでも自分なりに納得がいくようになると、安心して何事も受け入れられるようになります。たとえもし、今望むような結果が出せなかったとしても、失敗に終わってしまったとしても、そこから得られるものが必ずあると信じることができるようになったのです。

そして、自分を取り巻いているあらゆる環境や出来事は偶然ではなく必然的なものであって、それらのすべてに意味があり、やがて自分の糧となるものだと心から確信できるようになりました。

そうなると、誰になんと言われようとも、自分の信じる道を決して迷うことなく突き進むだけという覚悟ができるようになります。

勉強とはそうした「生きる覚悟」を決めるためにするものなのだなと、最近、思うようになりました。

(伊藤真「選び抜く力」より)

選び抜く力 (角川oneテーマ21)選び抜く力 (角川oneテーマ21)
著者:伊藤 真
販売元:角川グループパブリッシング
発売日:2009-03-10
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その伊藤先生が2年前に書かれた著書より。

自分の人生の目標は何か?

それはなぜか?

そのために何をしているのか?

その答えをさがすために、私たちは勉強をしているのである。

(伊藤真「夢をかなえる勉強法」より)

夢をかなえる勉強法 (ポケットブック) (ポケットブック)夢をかなえる勉強法 (ポケットブック) (ポケットブック)
著者:伊藤 真
販売元:サンマーク出版
発売日:2009-03-03
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伊藤先生は自らの使命感に基づき法律家育成のための専門学校を立ち上げたわけですが、
堀義人氏は30歳(29歳?)の時にアジアNO.1のビジネススクールを作るというミッションを掲げてグロービスという今の経営大学院の基礎を立ち上げた。
両氏とも、その使命の大きさと行動力には脱帽です。
この本↓は、その堀義人氏がビジネスマンとして、リーダーとして、何を学ぶべきかについて書かれた本。学ぶべきことについて俯瞰できる数少ない本ではないかと思います。

創造と変革の志士たちへ創造と変革の志士たちへ
著者:堀 義人
販売元:PHP研究所
発売日:2009-03-07
おすすめ度:5.0
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そして、これ↓は、東洋哲学の世界から、人生において何を学ぶべきか、いかに学ぶべきかについて書かれた本。
何度も熟読し、その度勉強することの大切さを分からされた本。

天下を安らかにする道はただひとつです。

人々が学問し、知識を広めて自分の行いを正し、各自の立場に応じて才能と人格を磨くこと。

平和な社会をもたらす道は、唯一それしかないといって過言ではありません。

(孔健「何のために論語を読むのか」より)

何のために論語を読むのか何のために論語を読むのか
著者:孔 健
販売元:致知出版社
発売日:2008-11
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これらは、いずれもここ2、3日で読んだ本ですが、これだけからも勉強するということがどういうことかを学ぶことはできます。

それは、
・自分を修養するということ
・自らの使命を果すこと
・そして社会に貢献すること

そういうことではないかと。

先日、ある会計士の同僚と食事をしていた時にもこのような話になりました。
なんで今こんなに勉強しているのか。
それは会計士を生業にしているからでもなく、カネのためでもなく、ビジネスを大きくするためでもない。
内村鑑三のいうような、高尚なる生涯を歩むためだ、と。


我々は何をこの世に遺して逝こうか。金か。事業か。思想か。
…何人にも遺し得る最大遺物―それは高尚なる生涯である

(内村鑑三「後世への最大遺物」より)

後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)
著者:内村 鑑三
販売元:岩波書店
発売日:1976-01
おすすめ度:5.0
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