
著者:野口 吉昭
販売元:朝日新聞出版
発売日:2009-03-13
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『コンサルタントの「質問力」』(PHP研究所)等のベストセラーを連発している野口吉昭氏の新刊書。
どんなに疲れていても、歯磨きを忘れることはないだろう。
一流のプロは、それをしないと気持ちが悪いというような優れた習慣がある。
習慣というものをマネジメントしてみなはれ、という内容。
私の、ブログか原稿か何か書かないと気持ち悪いというのも習慣だろうか。
さて、本書の中で、『生物と無生物のあいだ』の著者として知られる分子生物学者の福岡伸一氏が、かつて日経新聞に書いたコラムが取り上げられています。
このコラムは私も気に入ってスクラップしているもの。
福岡伸一氏によれば、以前、スポーツ、芸術、技能などの分野で、「そんじょそこらのアマチュアなど全くよせつけないプロフェッショナル」たちが、いかにして形成されたのかについての調査が行われたことがあったという。
その結果、「プロフェッショナルたちの多くは皆、ある特殊な時間を共有している」ことが分かった。
その時間とは、
10000=1万時間
彼らは例外なく少なくとも1万時間、「そのことだけに集中し専念したたゆまぬ努力」をしていた時期があったというのだ。イチローも松井秀喜も石川遼も浅田真央もしかり。
彼らは、彼ら自身の努力、1万時間以上をかけた努力の継続があったからこそ、世に出ることができたのだ。
著者野口吉昭氏は、あらゆる物事の成功や習得や目標達成に近道はない、といいます。大切なことは努力を継続すること。すなわち、努力の習慣化。
プロフェッショナルになるためには、1日3時間の努力でも10年かかるということ。
「大事を為さんと欲せば、
小成ることを怠らず勤しむべし。
小積もりて大となればなり。」(二宮尊徳)
である。
■目次
序章:コンサルタントの習慣術とは何か
1章:習慣をマネジメントする
2章:「考える力」を磨く習慣術
3章:「主体的な行動力」が身につく習慣術
4章:「新たなものを創り出す」習慣術
5章:「打たれ強い人」になる習慣術
6章:「人を動かすリーダー」になる習慣術