公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

会計事務所への不満

昨日、バックオフィスサービス株式会社に問い合わせ頂いた中小企業の社長さんを尋ねました。

社長さんから言われたのはこんな話。

少し長いですが・・・
会計事務所に記帳と申告を依頼しているが、期中に月次試算表を見せてもらったことがない。いつも申告期限ギリギリの決算日2か月後に、製本された申告書・決算書と、金額が書かれた納付書が一方的に郵送されてくるだけ。「こんな金額払えない」というと、「たくさん納税することは良いことだ」という回答がくるだけで取り付く島もない。節税のアドバイスが欲しいのに、一度ももらったことがない。

こんなことを何年も続けている訳にはいかないので、過去に「報酬を増やしてもいいから、決算前に数字を見せて欲しい」と頼んだことがある。その時は「分かりました」と快諾してくれるが、結局、一度たりとも期中に数字を見せてくれたことがない。

「前もって概算でいいから納税額を教えてくれ」と頼んだこともあるが、実際の納税額はケタが1つ多く、資金繰りに困ったこともあった。

凄まじい話ではありますが、もはや驚きません。
こんな話、これまで何度聞いたことか。

社長さん 「会計事務所って、どこもこんな対応ですか?」

私 「そんな訳ないじゃないですか。」

社長さん 「やっぱり、そうですか・・・」

私 「月次顧問報酬も支払っていますよね?」

社長さん 「はい、毎月〇万円」

私 「その〇万円は、何のサービスに対する支払いですか?」

社長さん 「分かりません。そういう商慣習だと思っていました・・・」


会社の問題点は数字に表れます。経営者がタイムリーに数字を見て、分析して、問題点を把握して、改善点を考えて、行動していかなえれば、会社が成長し続けることはないと思います。それを自力でできないのであれば、対価を支払って専門家に委ねるしかありません。しかし、対価を支払う限りは、それ以上のリターンを得なければならないし、そういった経営者の気迫のようなものも必要です。

この社長さん、「長年のお付き合いをしたから、解約しづらい」とも漏らしていましたが、自分(自社)のお金をもっと大切に使った方がいいと思います。


「積ん読」のススメ

先日読んだ元伊藤忠商事社長、元駐中国大使の丹羽宇一郎氏の『死ぬほど読書』 (幻冬舎新書)という本に、

●「積ん読」はしない
●(買った本は)必ず読む
●「積ん読」は最終的に読まない確率がかなり高いので、やめたほうがいい

といった類ことが書いてあり、結構驚きました。

無類の読書好きは、必ず「積ん読」(つんどく)しているものと思い込んでいましたが、そうではない人もいるのかと。

(※「積ん読」とは、買っても積んでいるだけで読んでいない本のこと。)


私は積読派。デスクの上も下も「積ん読」であふれています。生涯読まない本があるかもしれませんが、それでも別に構わないと思っています。興味あるジャンルの本や、好きな作家の本は、惜しむことなく買います。図書館で借りることもなければ、電子書籍を買うこともない。必ず書店で購入します。書籍だけではなく、オーディオセミナーのCDやDVDも積み上がっています。

なぜ「積ん読」するのかというと、複数の書籍を関連付けて読むことがとても大事だと思っているからです。どんなジャンルの書籍でも、1冊読んだだけでその世界感が俯瞰できることはなく、10冊、20冊と横断的に読むことによって部分と全体が見えてくるものだと思います。1冊読み終わってから次の本を買いに行き、またその本を読み終わってから次の本を買いに行き・・・なんてことをしていたら、何年経っても全体が見えませんし、機会損失がデカすぎます。

先日の20時間セミナーの際は、「経営戦略」「マーケティング」「イノベーション」といったジャンルの本を1カ月で100冊前後読みました(目を通しただけの本もあります)。普段から関心のあるジャンルの本を「積ん読」していたから一気に100冊の本に目を通すことが出来ましたが、「積ん読」してなければあのセミナー資料は作成できなかったと思います。

本の読み方なんて人それぞれだと思いますので、真似する必要もないですし、押し付けるつもりもありませんが、面白い本が次々と出版される中、買った本を読むまで次の本を買わないというのは勿体無いと思います。

忙中閑あり

時々、「1日48時間くらい欲しい」と思う時があります。
先週がそうでした。

武田公認会計士事務所、黒字社長塾、バックオフィスサービス・・・と、問い合わせが殺到し、その対応に追われていました。嬉しい悲鳴です。

こういう時は、(以前も書いた通り)自分に「忙中閑あり」と言い聞かせています。忙しい中にも閑寂な時間は必ずあるものです。そして、気が付いたらいつも通りの静かな日常に戻っていく。

忙しくても、労働時間を増やして乗り切ろうとか、睡眠時間を削ろうとか、全く思いません。「優先順位を決める」「初速度を上げる」ということをやれば、生産性や回転率は上がります。

毎日、本を読む余裕くらい持っておきたいと思っています。


【関連記事】
2017/6/5 物事を先送りしていると必ず大きなツケが回ってくる

読書は最高の投資です

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ホンマに。

時々行く本屋さんのブックカバー。

このブックカバーが好きで、この本屋に通ってしまう。

”メッセージ”、”キャッチコピー”って、人を動かしますね。



6時間セミナー

20時間セミナーからの、6時間セミナー。

今日は「決算早期化セミナー」でした。このテーマのセミナーは100回以上やってきたと思います。昔は90分程度のセミナーが多かったのですが、現在進行形で決算早期化コンサルティングを実施していることもあり、喋りたい話は毎回毎回増え続ける一方。最近は6時間あっても時間が全く足りません。今日も大分巻きました。

来週はプロネクサス様主催決算早期化セミナーがありますが、持ち時間は4時間。
全然足りない。。。

12時間くらい時間をもらえれば、もっと深い話ができるのですが・・・。。
誰も申し込まんか。。。

20時間セミナー

これまで多くのセミナーをやってきましたが、2日間・20時間というセミナーに登壇したのは初めてかもしれません。

この週末、経営者・起業家向けのセミナーに登壇する機会を頂きました。
2日間で経営戦略・財務会計・マーケティング等の理論を学びながら、ビジネスモデルを構築し、事業計画を作成し、絶対に儲かる事業を創り上げる、という ”まるで合宿!”な経営塾。

初めての試みでしたが、やるからには「最良」の内容をお届けしなければ、日本全国から集まってくれた受講者の皆様に失礼です。1か月前から100冊前後の書籍に目を通し、古典的な経営戦略論から最新のマーケティング理論までをチェックし、ウン十枚のワークシートに落とし込み、「最良」のテキストをイチから制作しました。受講生の皆様にも課題図書3冊を事前に読んできてもらい、経営戦略・財務会計・マーケティングのベーシックを学んだ「最良」の状態で参加してもらいました。

既に会社経営されている方も半分位いましたが、これから起業することを考えている方も多く、会社経営の経験がない方には負荷が重かったかもしれません。初日の夜には頭から湯気が上がっている人もいましたが、2日目には全員がビジネスシナリオ・ビジネスモデルを書き上げ、全員が新規事業を創り上げ、そして全員が皆の前でプレゼンできるまでになりました。2日間のセミナーを通して、「経営の全体像」をガッチリと掴んでもらえたのではないかと自画自賛してます(笑)。

受講者の皆様のボロボロになるまで使い込んだテキストや、プレゼンをする姿を見て、感動致しました。人間の底力のようなものを感じました。

両日とも、自宅に戻った時には私もフラフラでしたが、受講者からの驚く程の数のメール、LINE、ダイレクトメッセージ、SNSへの書き込みを見て、疲れは吹っ飛びました。「目からうろこ」「もの凄い」「奇跡のセミナー」「頭は沸騰しまくり」「ハンマーで頭叩かれた感じ」「感激以外のなにものでもない」「有り得ない」「次元が変わった」「こんな値段でいいのか」・・・などなど、絶賛・称賛を嵐のように頂きました。今でもスマホのバイブが止まりません。涙ちょちょぎれそうです。

また12月に本セミナー、10月にプレセミナーをやります。興味ある方は直接メールをもらえればご案内差し上げます。


どのような生命保険に加入すべきなのか

同じシェアオフィスにいる人から、どのような生命保険に加入すべきなのかという相談を受けました。新婚で、出産も控え、将来に備えて生命保険に加入しなければならないのではないか・・・と漠然と思っていたけど、特約の種類は多いし、保険料は高いし、どうしたらいいのか分からない・・・と。

人生で最も高額な買い物は、不動産と生命保険と言われていますが、余りにも多くの方が不動産と生命保険について無知です。「夢のマイホーム」の購入は夢でもなんでもありませんし、生命保険は資産運用でもなんでもありません。

私がこれまで10回以上読みこんだ橘玲著『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』が遂に文庫化されました。文庫化されて復習を兼ねて再び読み返しましたが、何度読んでも勉強になります。難しいことも書かれていますが、不動産や生命保険について書かれている箇所だけでも読んでおいて損はないと思います。



記帳代行・経理代行業務のよ〜くある質問

私が役員をしておりますバックオフィスサービス株式会社の記帳代行・経理代行サービスの問い合わせが増えてきましたので、私が営業に出ることも増えてきましたが、毎回同じようなことを聞かれますので、サイトにFAQ(よくあるご質問)の欄を設けました。

[bos] 記帳代行サービス

会計監査や会計コンサルティングといったカタチではなく、経理のアウトソースというカタチで経理実務にガッチリ関与すると、色々な企業実態が見えてきて面白いものです。かなりの会社が「我流」で「非効率」なことをやっています。それはまた別途、気が向いたらエントリーします。

今日訪問した企業の社長さんは、アウトソースすると(経理の正社員を抱えるより)コストが増えると思っていたようですが、一般的にアウトソースするとコストは大幅に下がります。コスト削減の提案もできますので、興味ある方はバックオフィスサービス株式会社か私までお気軽にお問い合わせください。

死を語る

終戦記念日の翌日(2017/8/16)の日経新聞朝刊コラム『春秋』に、目が留まりました。
人が死ぬと霊は故郷へ向かう。歳月が過ぎると霊は個性を失い、他の祖霊と融合して氏神になり子孫を見守る。柳田国男は「先祖の話」でこう説く。本書は1945年春に執筆された。敗戦による人心の荒廃を予期したのか。柳田は驚くべき呼びかけをする。生き残った者が散華した若者の養子になるべきだ、と言うのだ。

子をなさず戦死した若者を新たに私たちの先祖に迎え、彼らとともに戦後社会を再建することを提案した。柳田は民俗学を「省察の学問」と呼ぶ。悲惨な過去をより良い社会を形成するための力にすべきだとの倫理観が底流にある。(以下省略)

色んな意味で凄い文章。

ちょうどこのコラムを読んでいた前日に、佐藤優氏・中村うさぎ氏の対談『死を語る』(PHP文庫)を読んでいました。タイトル・内容に惹かれた訳ではなく、佐藤優氏・中村うさぎ氏の対談ということで。

この対談、もともとは『男と女』がテーマだったようですが、対談直後(2013年夏頃)に中村うさぎさんが体調を崩し、心肺停止など生死の境をさまようという経験をされたことから、『死』をテーマにすることになったようです。

『死』の捉え方は、文化圏や宗教によって異なる話は興味深い。キリスト教、仏教、イスラム教によって『死』の捉え方は全く異なります。日本は地域・時期によって異なるのでしょう。戦後、上の柳田国男のような考えがあったことには驚きました。

『死を語る』の中で、死の一歩手前まで経験した中村うさぎさんのコメントが印象に残ります。心肺停止になっても、「天国の門」も「三途の川」も見えず、絶対的に「無」になった、といいます。痛みもなく、感覚もなく、感情もない。そして、それを「救済」と感じたと。そこで、私は何者かになろうと必死で生きてきたけれど、本当になりたかったのは「何者でもない」存在だったんだと気付いた、ともいいます。

私は(もちろん)『死』を経験したことはありませんが、(色んな『死』の捉え方がある中で)中村うさぎさんのいうような「絶対無」なんだろうなぁという気がします。以前、中村うさぎさんの『あとは死ぬだけ』(太田出版)という本を読んだ時も、この人の思想には相当驚かされましたが、本書(『死を語る』)もなかなかでした。

8月は色々と考えます。改めて、生を楽しもうと思いました。


死を語る (PHP文庫)
佐藤 優
PHP研究所
2017-08-03

ドラッカーの『マネジメント』を読む

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
ピーター・F・ドラッカー
ダイヤモンド社
2001-12-14



再びピーター・F・ドラッカーの『マネジメント』を読み返しました。

何度読んでも痺れます。

企業の目的は、『顧客の創造』である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。


では、その「マーケティング」、「イノベーション」とは何かのかという説明がまた痺れます。

実のところ、販売とマーケティングは逆である。同じ意味ではないことはもちろん、補い合う部分さえない。もちろんなんらかの販売は必要である。だがマーケティングの理想は、販売を不要にすることである

イノベーションとは、発明のことではない。技術のみに関するコンセプトでもない。経済に関わることである。
(中略)
イノベーションとは、人的資源や物的資源に対し、より大きな富を生み出す新しい能力をもたらすことである。


企業の目的たる『顧客の創造』のために、われわれは何をしてきたのか。

マーケティングイノベーションにどれだけの時間を割いてきたのか。

そういうことを考えると、何もしていない、できていない、という社長さんが多いなぁ〜と感じます。

「顧客とは誰か」との問いこそ、個々の企業の使命を定義するうえで、もっとも重要な問いである。


この顧客の定義、顧客の絞り込みは、マーケティングをする上でも非常に重要ですが、できていない社長さんが多いような気がします。


この『マネジメント』という本、過去にも買ったことがあるのですが、ボロボロになったので、2冊目を買い直しました。良い本は何度読んでも得られるものがあります。私にとっては経営のバイブルといってもいい本。「もしドラ」よりもこちらを熟読されることをオススメ致します。


【こちらもオススメ】
ピーター.F.ドラッカー『経営者に贈る5つの質問』
プロフィール
武田雄治



公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●中小企業支援の「黒字社長塾」代表
●中小企業のコスト削減・業務効率化支援の「バックオフィスサービス株式会社」取締役
●海外展開・クロスボーダーM&Aの「OneAsia」アライアンスメンバー
●起業支援の「一般社団法人スタートアップエンジン」理事



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