自分思考
著者:山口 絵理子
販売元:講談社
(2011-09-21)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
これは良かった!
山口絵理子さんが過去に書いた『裸でも生きる』『裸でも生きる2』の2冊もとても良かったので、このブログで書評を書いたことがある。
2009/11/10 裸でも生きる
今回は前2作とは違い、初のエッセイ。
だから前2作を先に読む方が、この良さが伝わるかもしれん。
20代前半で単身バングラデシュへ飛び込んだ彼女。
自信や確信なんかより、不安や恐怖の方が大きかっただろう。
でも、本能的、感覚的、直感的に動いた。
「誰かの意見」ではなく、「自分の意見」「主観」「自分の価値判断」「自分の感覚」を大切にしている。
そして夢を摑んだ。
でも、夢を摑むまでに心の変化がある。
まだ30歳の著者が摑んだ、うわべだけでない人生哲学、自分思考。
本書から何か掴めるのではないだろうか。
以下、備忘記録として。
著者:山口 絵理子
販売元:講談社
(2011-09-21)
販売元:Amazon.co.jp
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これは良かった!
山口絵理子さんが過去に書いた『裸でも生きる』『裸でも生きる2』の2冊もとても良かったので、このブログで書評を書いたことがある。
2009/11/10 裸でも生きる
今回は前2作とは違い、初のエッセイ。
だから前2作を先に読む方が、この良さが伝わるかもしれん。
20代前半で単身バングラデシュへ飛び込んだ彼女。
自信や確信なんかより、不安や恐怖の方が大きかっただろう。
でも、本能的、感覚的、直感的に動いた。
「誰かの意見」ではなく、「自分の意見」「主観」「自分の価値判断」「自分の感覚」を大切にしている。
そして夢を摑んだ。
でも、夢を摑むまでに心の変化がある。
まだ30歳の著者が摑んだ、うわべだけでない人生哲学、自分思考。
本書から何か掴めるのではないだろうか。
以下、備忘記録として。
●動く理由は、見たり聞いたり感じたことから成り立つ「自分自身の意見」だった。(P54)
●他人との比較だと、いつの間にか自分自身のよさも、信念も哲学もあやふやになってしまい、ブレてしまう自分が生まれる。(中略)
自分を評価できるのは、自分自身だけなんだ。他人から見える自分は、ほんの一部で、一番近い恋人や家族さえも自分を理解している部分は、もちろん他人だから100パーセントにはどうしたってなれない。
大事なの「自分」を持つこと。(P64)
●自信なんてこれっぽっちもなかった。(P70)
●退路を断つこと。(P71)
●…「生きる意味」は、自分自身の役割をまっとうすることだ…(P77)
●私は最初160個のバッグをつくっていたころ、通っていた提携工場までの道のりをまったく思い出せない。どんな景色だったのか、どんな人が何を言っていたのか、不思議に思うくらい記憶からすっぽり抜けている。それくらい前しか見えず、耳からは何も聞こえない日々だった。街がテロで混乱している最中も工場に通っていた。無知であることは最強の武器で、無知の時しかできない行動がある。
何かしようと思ったらまず、あれこれネットですぐに調べて、リスクばかりが目について、やっぱり止めたと思ってしまう情報社会の中、無知だからできることが、もしかしたらあるかもしれない。(P88)
●今の苦労は絶対将来生きる (P98)
●生物は変化を続けて進化してきた (P105)
●ものすごい脱力状態をキープして瞬間的に力を入れる術を武道から教わった。(P111)
●もっと高くジャンプするために、今は沈んでいる状態なんだ (P125)
●私の「失敗」に対する考えは結構一貫している。それは「継続を辞めた時点で生まれるもの」だ。(P134)
●失敗がないストレートな成功は成功じゃなくてただのラッキー (P134)
●…人の魅力は失敗して転んだりして、また起き上がるたびに増していくのだ… (P135)
●「わかっっちゃったんだ、。私。夢なんて、雲だって。」(中略)
だけど今、私は思う。
「ただ夢を追う、そのプロセスが、素敵なんじゃないか」って。(P177)
●…いつ素敵な雲にめぐり合ってもいいように、準備万端な自分でいること。つねに自然体で、うつむかないで、上を向いて生きよう。雲がひょっこり突然見えたときに、最初の一歩がスムーズに踏み出せるかどうか、ちょっと躊躇して1秒遅れちゃえば、雲はまたどこかに消えて行ってしまうから、その違いは本当に大きい。チャンスを摑むのは、日々の自分の心の準備がありかどうかなのかなと思う。