公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

【黒字社長塾】CFO不在の中小企業

今日も、黒字社長塾に新しい「塾生」が入塾された。

中小企業の二代目社長さん。リーマンショック後売上が減少傾向。コスト削減、粗利向上策を図り一定の効果が出てきたものの、資金繰りが改善されず、社長さんも「これから何を手を付けるべきか・・・」との悩みを抱えていらっしゃった。

中小企業は、通常、CFOも管理部門長も不在。社長さん一人が管理業務も行いながら、セールスもマーケティングも行わざるを得ないが、そうなるとどこに資源を集中させるべきかが見えにくくなると思う。だからこそ、黒字社長塾がCFO的立場として財務面・管理面をサポートしていき、社長さんには今まで十分に割けなかった本来の業務にフォーカスして欲しいと思う。

1年後には、売上向上、黒字化、資金繰り改善を達成させたい、そして社長さんの今の悩みを解消させたいと思う。



資金繰り・赤字経営の悩みがあれば黒字社長塾まで

地球でデート!

旅行好きな方にはオススメ。

「夢」が広がります。生きている間にやっておきたいことがたくさんありますわ。



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【こちらもオススメ】
365日 海の旅―The blue ocean/中村 庸夫
宇宙飛行士が撮った母なる地球/野口聡一
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問題は「時間がない」

黒字社長塾をやり始めてから今まで以上に中小企業の社長さんと会う機会が増えましたが、資金繰りなどの悩みを抱える社長さんに共通することとして、「数字を見ていない」ということ以外に、「時間がない」ことがあげられますね。
正確には「時間がないという言い訳がうまい」ですね。
言い換えれば、「実行しない」のです。物事を、長期的、多面的、根本的に見ていないのです。
先日紹介しました、八起会会長 野口誠一著「不況だから倒産するのか?」という本に書かれている「倒産する社長の共通点」(3)(5)(9)あたりが当てはまっているわけです。


先日読んだ苫米地英人氏の本にこんなことが書いてました。
「いま、私は努力しているな」と思ったら、要注意です。


本田健さんもこんなことを言ってました。
成功というものは努力したら手に入るものではない。むしろ努力はしない方がいい。大切なことは新しい現実を選んでしまうことだ。

時間がないほど頑張っている社長さんは、ちょっと手を止めたほうが良いと思います。



【関連記事】
2009/9/9 言い訳 3大巨人
2011/4/8 経営者に一番必要なもの
2011/6/9 成功より、まず生き残ることを優先すべきである

カメラマンにカネをかけろ!

あるファンドマネージャーの方のお話しを伺う機会がありました。
その方が「武田はすばらしい!」なんていうもんですから、「あざーっず!」と言いかけましたが、「武田薬品工業はすばらしい!」という意味でした。

何がすばらしいのかというと、武田薬品工業のアニュアルレポートなんですね。
私も見て驚きました。
これ、すごいカネかかってますよ。特に撮影代。
これほどにヒトの顔が出ているアニュアルレポートは珍しいかもしれません。

武田薬品工業のコーポレートサイトを見ても、ヒト、ヒト、ヒト。

結局、企業価値を高めるにあたって、コーポレートサイトやアニュアルレポートをしっかりカネかけて作らないとダメですよ、というお話しでした。投資家は投資意思決定にあたりコーポレートサイトやアニュアルレポートを見ると思いますが、そこに製品や技術の説明しかなければ投資情報として十分だろうか? だから、サイト制作費にカネをかけることも大切だが、もっとカメラマンにカネは払わないとダメ、とのこと。その製品を使っているヒトの顔、その会社で働いているヒトの顔・・・顔が見えなければ、会社が見えない。

そういえば、iPhoneやユニクロのCMも、自社製品・自社商品の説明をしているわけでなく、それを利用しているヒトの躍動感のようなものメッセージとして流してますね。

黒字社長塾の第1回セミナー、第2回セミナー来場者約70名様の企業のホームページをすべて見たのですが、約2割がコーポレートサイトを持ってませんでした。約3割は1年以上更新されていませんでした。つまり半数はコーポレートサイトを全く活用してませんでした。残り半数のうち、社長もしくは従業員の顔が写っているサイトは4社だけでした。中にはサイトを持つ必要性のない業種もありますが、飲食店や販売業や医業など新規顧客はサイトを見てくるだろうと思われる業種においてもコーポレートサイトがない、もしくは顔が見えないというサイトが大半でした。
こういうところを少し改善するだけで、会社の価値はあがるかもしれません。

ご参考までに。


自分思考/マザーハウス 山口絵理子

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著者:山口 絵理子
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これは良かった!

山口絵理子さんが過去に書いた『裸でも生きる』『裸でも生きる2』の2冊もとても良かったので、このブログで書評を書いたことがある。

2009/11/10 裸でも生きる

今回は前2作とは違い、初のエッセイ。
だから前2作を先に読む方が、この良さが伝わるかもしれん。

20代前半で単身バングラデシュへ飛び込んだ彼女。
自信や確信なんかより、不安や恐怖の方が大きかっただろう。
でも、本能的、感覚的、直感的に動いた。
「誰かの意見」ではなく、「自分の意見」「主観」「自分の価値判断」「自分の感覚」を大切にしている。
そして夢を摑んだ。
でも、夢を摑むまでに心の変化がある。
まだ30歳の著者が摑んだ、うわべだけでない人生哲学、自分思考。

本書から何か掴めるのではないだろうか。


以下、備忘記録として。

●動く理由は、見たり聞いたり感じたことから成り立つ「自分自身の意見」だった。(P54)

●他人との比較だと、いつの間にか自分自身のよさも、信念も哲学もあやふやになってしまい、ブレてしまう自分が生まれる。(中略)
 自分を評価できるのは、自分自身だけなんだ。他人から見える自分は、ほんの一部で、一番近い恋人や家族さえも自分を理解している部分は、もちろん他人だから100パーセントにはどうしたってなれない。
 大事なの「自分」を持つこと。(P64)

●自信なんてこれっぽっちもなかった。(P70)

●退路を断つこと。(P71)

●…「生きる意味」は、自分自身の役割をまっとうすることだ…(P77)

●私は最初160個のバッグをつくっていたころ、通っていた提携工場までの道のりをまったく思い出せない。どんな景色だったのか、どんな人が何を言っていたのか、不思議に思うくらい記憶からすっぽり抜けている。それくらい前しか見えず、耳からは何も聞こえない日々だった。街がテロで混乱している最中も工場に通っていた。無知であることは最強の武器で、無知の時しかできない行動がある。
 何かしようと思ったらまず、あれこれネットですぐに調べて、リスクばかりが目について、やっぱり止めたと思ってしまう情報社会の中、無知だからできることが、もしかしたらあるかもしれない。(P88)

●今の苦労は絶対将来生きる (P98)

●生物は変化を続けて進化してきた (P105)

●ものすごい脱力状態をキープして瞬間的に力を入れる術を武道から教わった。(P111)

●もっと高くジャンプするために、今は沈んでいる状態なんだ (P125)

●私の「失敗」に対する考えは結構一貫している。それは「継続を辞めた時点で生まれるもの」だ。(P134)

●失敗がないストレートな成功は成功じゃなくてただのラッキー (P134)

●…人の魅力は失敗して転んだりして、また起き上がるたびに増していくのだ… (P135)

●「わかっっちゃったんだ、。私。夢なんて、雲だって。」(中略)
 だけど今、私は思う。
 「ただ夢を追う、そのプロセスが、素敵なんじゃないか」って。(P177)

●…いつ素敵な雲にめぐり合ってもいいように、準備万端な自分でいること。つねに自然体で、うつむかないで、上を向いて生きよう。雲がひょっこり突然見えたときに、最初の一歩がスムーズに踏み出せるかどうか、ちょっと躊躇して1秒遅れちゃえば、雲はまたどこかに消えて行ってしまうから、その違いは本当に大きい。チャンスを摑むのは、日々の自分の心の準備がありかどうかなのかなと思う。

第4回「黒字社長塾」 セミナーを開催決定!(12月1日(木)@大阪)

「黒字社長塾」の第4回セミナーを大阪・本町にて開催することが決まりました

赤字・資金繰りに悩む中小企業の社長様のために、1年間で黒字化する方法、黒字化させた会社の事例などをご紹介します! 

■セミナー概要■
「1年で黒字化して、悩みから解放されよう」 
資金繰り・赤字に悩む中小企業社長様向け 特別セミナー開催

【開催日時】
 2011年12月1日(木) 13:30〜16:00
【開催場所】
〒541-0053 大阪市中央区本町4-2-5
  本町セントラルビル1階(旧近鉄本町ビル)
  (本町駅より徒歩1分、本町通沿い)

【講師】
 黒字社長塾塾長 公認会計士 武田雄治
【料金】
 無料!
【講義内容】
・ 中小企業の9割が実質赤字時代の経営者の責務とは?
・「会社を絶対に潰さない」ために、どうしたらいいのか?
・ なぜ資金繰りがいつも苦しいのか?
・ キャッシュ最大化の法則とは?
・ 売上が減っても潰れない会社の作り方とは?
・ 1年で、リストラせず、借入せず、ちょっとした方法で、過去最高益を出した会社の成功事例のご紹介
【ご来場特典】
1年後に節税に悩むほど黒字化を達成した会社の成功事例を紹介した小冊子をプレゼント!



詳細、お申込はこちらをご覧ください。

皆様のお知り合いに未上場企業の社長様、個人事業主の代表者様がいましたら、是非このセミナーをご紹介下さいませ。

なお、本セミナーのお申し込みは、未上場企業の社長様、個人事業主の代表者様に限定させて頂いております。


【第3回セミナーも募集中】(残席わずか!)
第3回「黒字社長塾」 セミナー(11月10日(木)@新宿)

【過去のセミナー報告】
第1回セミナー報告
第2回セミナー報告



資金繰りのご相談は「黒字社長塾」までどうぞ

大学院

なんやかんやで大学院の授業も5回が終了した。
大学の学部からあがってきた生徒もいたら、上場企業でバリバリIFRSプロジェクト遂行中の経理担当者もいる。レベル感をどこにおいたらいいのか非常に難しい。しかし、そんな背景の異なる生徒達がチームになって議論し、ディスカッションしてもらうと、いろんな意見が出てくる。例えば、学部あがりの経理経験がまだない生徒から「IFRSのプロジェクトを開始するなら、モデルケースが必要なので、GAP分析をする前に、諸外国の開示事例を分析すべきではないか?」という意見が出た。ごもっともな意見である。しかし、諸外国の開示事例を分析せずして、とりあえずGAP分析している企業が大半ではないだろうか。IFRSの実務なんて正解はない。あるべき論もない。そんな中で、理論・概念ではなく、実務をどうすべきかという議論は、書籍には載っていない面白さがあるし、私も勉強になる。目下の悩みは(授業なので)生徒を評価しなければならないことだ。

点をつなげる

先日リンクを貼ったスティーブ・ジョブズの伝説のスピーチにおいて「点をつなげること」という話しが出てくる。

どんな経験であれ、将来、点と点がつながり長い線となる。
先日、アシスタントから「上場企業を訪問した直後に、中小零細企業にも訪問して、よく頭の切り替えが出来ますね?」というようなことを言われたが、監査法人時代から売上高ゼロという外資系日本法人において全取引・全伝票を精査するような会計監査を経験したり、特殊法人の経理担当者へ簿記3級を教えたりという経験があるため、中小零細企業を訪問しても特に違和感がない。監査法人時代から売上高約10兆円という会社から、売上高ゼロという会社まで見るという貴重な経験をさせて頂いた。当時はそのような両極端な経験が独立後の役に立つとは思っていなかったが、そのような両極端な経験がなければ今はなかったかもしれない。黒字社長塾もなかっただろう。

私のセミナーに来てくれた方ならご存知の通り、私が「決算早期化」の本を書いたり、コンサルティングを行ったりしているのは、私が高校生時代のアルバイトでの経験があったからだ。もちろん、高校生の頃は、それが将来の役に立つなんて考えてもいない。

「点をつなげる」ということは、人との出会いにもいえる。
先月、平林亮子さんと共著を出した。どうやって平林さんと会ったのかを聞かれることが多いが、考えてみると平林さんとの出会いは不思議でならない。私のビジネスパートナーのKという会計士が平林さんと知り合いだったことがきっかけで、「じゃ、会ってみるか」という軽い気持ちで会ったのだ。初めてお会いした時の話しで出版が決まった。では、K氏とはどうやって出会ったのかを思い出してみると、Yという会計士と食事をする約束をした際に、Y氏に付いてきたのがK氏だった。ではY氏とはどうやって出会ったのかを思い出してみると、Mという会計士と食事をする約束をした際に、M氏についてきたのがY氏だった。M氏とはどうやって出会ったのかを思い出してみると、Sという会計士がある日突然電話してきて「会ってみないか?」と言われ、乗り気ではなかったが予定がたまたま開いていたので会ったのがきっかけであった。誰一人として自ら出会いを求めて会った方ではなかったものの、一つの点がきっかけとして、それが線となり、今や蜘蛛の巣状に人脈がつながっている。

先日、某社の管理部門責任者であるA氏と食事に行った。初めてお会いした方。2年程前に私のIFRSセミナーに来てくれたことがあるらしい。他社主催セミナーの場合、個人情報保護法の関係で、来場者名簿を頂くことができない。せっかくセミナーを開催しても、私から連絡を取ることはできないのだ。しかし、名刺交換もしていないA氏と2年後に感動的な出会いがあった。2年前、まだ多くの方がIFRSを何と発音するのかも分からなかった時に、私もほぼ未知の世界であるIFRSについて勉強し、必死に資料を作って、必死に喋った。それがA氏の心に突き刺さった。そしてA氏と2年後に出会え、この出会いがきっかけで人脈が広がった。

目の前に存在する仕事、人、本、モノ、チャンス・・・、それが自分の将来に役に立つのかどうかなんて考える必要はないと思う。

スティーブ・ジョブズはそのスピーチでこんなことも言ってます。
「自分の趣味を持ったものは、後に非常に価値のあるものになりました」と。

平林さんとの共著にも似たようなことを書いたと思う。
好きなことをやればいいのだ。


本当にわかる公認会計士の仕事本当にわかる公認会計士の仕事
著者:武田 雄治
販売元:日本実業出版社
(2011-09-08)
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来年のスタートアップエンジンは!?

本日、次世代起業家イベントスタートアップエンジンの打ち合わせがありました。

昨年開催しました「スタートアップエンジン2011」の2012年版「スタートアップエンジン2012」は、今年も5月に開催する予定です。
2011はライフネット生命の岩瀬大輔副社長をお招きしましたが、2012もビッグなゲストをお招きして盛大に行います!

それまでのミニイベントである「SUEセミナー」は、先日告知しました通り、第2回を12月1日(木)に開催します(テーマは「資金調達」です!)

第3回は2月に開催予定。こちらは私が講師をつとめます。

詳細が決まりましたらスタートアップエンジンのサイトか、このブログで告知していきます。

第2回「SUEセミナー」は未だ若干の空きがありますので、起業家・ベンチャー経営者の皆様、お待ちしております。私は懇親会も参加する予定です。

『関西学院大学 by AERA』

関西学院大学by AERA―世界市民になる! (AERA Mook)
販売元:朝日新聞出版
(2011-10-13)
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母校がAERAのムックになってましたので、とりあえず買ってみました。

茉奈佳奈ちゃんのみならず、笑い飯哲夫や銀シャリ橋本が関学OBとは知りませんでした
(ついで言うと、本誌には取り上げられてませんが、髭男爵ひぐち君も関学OB)。

恩師平松教授もバッチリ載ってます。
今まで何度も聞いていたこのコトバ、今、わたしも教壇に立つようになってから特に共感できます。
『学生には知識を与えるのではなく、生きた人格を通して生きたインスピレーションを与えよ』




▼関学が舞台にもなっている映画「阪急電車」、もうすぐDVDが出るみたい。
阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]
出演:中谷美紀
販売元:ポニーキャニオン
(2011-10-28)
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プロフィール
公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●関西学院大学 非常勤講師

武田雄治


■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のHPよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。

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