公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

Nothing great was ever achieved without enthusiasm.

"Nothing great was ever achieved without enthusiasm."
   (情熱なしに成し遂げられた偉業は未だかつてない。)
         (エマーソン アメリカ人随筆家・詩人 1803-1882


同志のみんな、継続する情熱だけは持っておこうぜ。





今年一年を振り返る

「どんなに綿密に計画を立ててもその通りに行くわけがない。」

今年一年も、そういう一年だった。

この一年を振り返ると、一年前には考えもしていないようなことをやってきた。

アガットでIFRSや決算早期化のコンサルティングに忙殺され、今後もアガットで違った事業展開を考えている最中に、別の会社を作って「黒字社長塾」を立ち上げるなんて、一年前には計画していなかった。いろんな方を驚かせたが、「3.11 東日本大震災」の後、色々と考えされられ、私にしかできないことは何かを自身に問うと、日本赤十字社に寄付をするということではなく、「黒字社長塾」の立ち上げだったのだ(7.23 黒字社長塾サイトOPEN)。これは立ち上げて良かった。日本の企業の99%を占めるのは中小企業なのだ。「会計と経営をつなぐ」という使命は、上場企業だけの話ではない。

「6.21 Jimmy Shock」という不条理な出来事もあった。しかし、その後も、契約は順調に増え、新しいパートナーも増えた。一年はまったく考えてもいない体制にある。今となってはJimmy Shockは私や弊社にとって追い風になったと思っている。

本は2冊上梓したが、うち1冊である「本当にわかる公認会計士の仕事」は、初めての専門書以外の本であり、初めての共著であり、初めて表紙(帯)に顔写真が入った。さらには、初めて、トークショー&サイン会なんぞやらせて頂いた。これらも計画してやったもんではない。誤解している方が多いが、本の企画もタイトルも内容も表紙も販促も流通も、出版社等のご尽力があっての話であり、著者の一存で決めれる話ではない。

今年は大学院(中央大学専門職大学院国際会計研究科(CGSA))の教壇にも立った。これも計画してやったものではない。ご縁としか思えない。CGSAの高田橋範充教授の本の書評を私のブログに掲載したこときっかけ。私の無計画ぶりは授業にも表れていたようで、生徒から「先生ほどシラバスに従わずに授業を進める人はいない」とまで言われたが(汗)、最後には「受講して本当に良かった」と言ってくれた生徒さんが複数いたことは嬉しかった。握手を求めてきてくれた生徒さんまでいた。私の講義は何の知識も与えていないが、何かインスピレーションを感じてくれたのであればそれで役目は果たしたかと思う。学校ってそういう場だと思う。

次世代起業家を創造する「スタートアップエンジン2011」の主催者としてイベントを大成功させることも出来た。これも不思議なご縁で主催者メンバーや運営スタッフが自然と集まった。

JASDAQ上場企業役員向けの研修プログラム「エグゼクティブ・カレッジ」で講師をするという機会も頂いた。これもひょんなきっかけだったが、思い出に残る出来事だった。

仕事以外の話では、博多まで村上和雄氏の講演を聴きに行ったことは、私の人生において大きな意味があることだった。この講演を誘ってくれた私の中学時代の同級生とは昨夜も飲んでいたが、近視眼的思考になりがちなタイミングでいつも大海に連れ出してくれる。

ぷらっとパラオに行ったり、突然札幌にラーメンを食べに行ったりもしたが、これらも現地で起こった出来事は私の人生において大きな意味があることだった。良いことも悪いことも行動しない人の下には起こらない。そして良い意味でも悪い意味でも行動が人生を変えた。

こうやって一年を振り返ると、「求めない」「受け入れる」「天真に任す」という生き方を貫いただけだったと思う。もちろん、この一年の間にも、つらいことも、苦しいことも、争いごとも、夢を諦めざるを得なかったこともあるが、それすらも「求めない」「受け入れる」「天真に任す」という気持ちでやりすごしてきた。

世の中、不条理で不合理で不公平で不平等で不安定で不自由なものだ。
しかしながら、『人間を別にすれば、あらゆる動物たちは、生きていることの主たる仕事が、 生を楽しむことだということを知っている。』サミュエル・バトラー イギリスの作家 1835-1902

一年の計は立てるべきだが、計画通りの人生なんて有り得ない。計画に期待してはならない。
実現すべきは目先の計画ではなく壮大なる夢だ。

来年は、
夢に生きる仲間と一緒に、生を楽しむことを生きていることの主たる仕事にしていきたい。

そんなことを考えながら、今年最後のブログエントリーにしたいと思います。
今年も皆様お世話になりました。人生で最も楽しい一年でした。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

少し変わったセミナーやります

次世代起業家向けSUEセミナーの第3回の開催が決定しました!

今回は、わたくし武田雄治が講師をつとめます!

第1回の法務第2回の資金調達と続き、第3回はキャッシュ・フロー。

起業は不安だと思います。何が不安かというと「うまくいくのかどうか」。良い製品や良いサービスがあり、高い志や情熱があれば起業も成功するのかというと、そんなアマイモンじゃありません。あるデータによると、創業して10年後まで生き残っている企業は100社のうち6社しかないのです。多くの起業家は、それなりの志や情熱をもって起業したはずなのに、実態はサバイバル。ほとんどの会社は10年以内に潰れるのです。会社が潰れる原因は「資金繰り」、つまり「キャッシュ・フロー」。「キャッシュ・フロー」について、ほんの少しでも知識があれば、会社を潰さなくても良いケースだってたくさんあります。ですので、今回のセミナーでは、起業家の皆様に対して、会社を潰さないための「キャッシュ・フロー」のほんの少しの知識を伝授します。起業や経営に不安がある方、安心して経営に没入したい方は絶対に来てください。
わたくしが他のセミナーでは話すことがない内容・テーマです。もしかしたら最初で最後かもしれません。起業家の方、起業家を夢見ている方は、この機会に是非ご来場下さい。


第3回SUEセミナー 「起業家が最低限知っておくべき会計とキャッシュフローの話」

■日時
2012年2月3日(金)
18時30分 から 20時30分(受付開始:18時10分)

■場所
グローバルベンチャーハビタット   会場の地図はこちら
大阪市北区梅田一丁目12番39号 新阪急ビル9階
(阪神百貨店のウラ、ブックファーストの上)

■参加費
2,000円

■定員
20名


お申し込み方法・詳細はスタートアップエンジンのHPをご覧下さい。

日本基準とIFRSから考える 原則主義の会計力/金子智朗

日本基準とIFRSから考える 原則主義の会計力日本基準とIFRSから考える 原則主義の会計力
著者:金子 智朗
販売元:日本実業出版社
(2011-11-17)
販売元:Amazon.co.jp
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IFRS関連の本で、久しぶりに大ヒットです。


IFRSの特徴の一つである「原則主義」とは何なのか?

本書で、元IASBの理事のMary Barth(メアリー・バース)さんのスピーチが取り上げられています(P31)。

その中の一言。
   "There are no right answer."

つまり、IFRSとは、制度でありながら「正解のない」という世界。

「正解がない」のだから、監査法人が正解を知っているわけではありません(P59)。

監査法人も、基準書に書いているからいいとか、書いていないからダメというような監査をしてはなりません(P182)。

「正解がない」のだから、自分の頭で考えなければなりません。

「正解がない」のだから、真の説明責任が求められます(P36)。


著者の金子智朗会計士は、IFRSは「正解がない」のですから、「IFRSには重大な欠陥がある」とか「IFRSは日本の商慣習に合わない」と批判する前に「適用の仕方を模索する努力がもう少しあってもいい」と述べられています (はじめにより)。また、このような批判・不満は「もしかすると勝手な被害妄想かも」とも述べられています(P30)。改めてIFRSの本質をエグッた本ではないかと思います。

専門書ではありません。読み物として楽しんで下さい。

2011年下期 良かった本

恒例のこのコーナー。
この下半期(7月〜12月)に読んだ本の中で、良かった本を順不同で挙げていきます。

最近は乱読はせずに、良いと思った本を繰り返し読んでますので、読んだ本の冊数は減ったと思います。それでも繰り返し読みたい本に多く出会えました。
この4冊は既に多くの方に薦めてきましたが、いずれも非常に反響が大きかったものばかりです。


幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論
著者:ショーン・エイカー
販売元:徳間書店
(2011-08-27)
販売元:Amazon.co.jp
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書評はこちら

僕は君たちに武器を配りたい僕は君たちに武器を配りたい
著者:瀧本 哲史
販売元:講談社
(2011-09-22)
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書評はこちら

自分を超える法自分を超える法
著者:ピーター・セージ
販売元:ダイヤモンド社
(2011-07-23)
販売元:Amazon.co.jp
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書評はこちら

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
著者:藻谷 浩介
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-06-10)
販売元:Amazon.co.jp
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書評はこちら



最後にこちら。
初めて専門書以外の書籍を上梓しました。
専門書とは違う反響があり面白かったです。

本当にわかる公認会計士の仕事本当にわかる公認会計士の仕事
著者:武田 雄治
販売元:日本実業出版社
(2011-09-08)
販売元:Amazon.co.jp
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【過去に紹介した良かった本】
2011年上期 良かった本
2010年下期 良かった本
2010年上期 良かった本
2009年下期 良かった本
2009年上期 良かった本
2008年 良かった本

Merry Christmas

クリスマスは、イエス・キリストの誕生日でも何でもないようです。

『新約聖書』の物語にうまく辻褄を合わせて、光の子の誕生にふさわしい冬至の12月25日に決めたのだとか。

ほんでもって、イエス・キリストの誕生日は、未だにはっきりしてないらしい。
(以上、「池上彰の宗教がわかれば世界が見える」P155より)

今夜のデートの小ネタにでも使って下さい。
素敵な1日を!


池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)
著者:池上 彰
販売元:文藝春秋
(2011-07)
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仕事納め

昨日、一応「仕事納め」としまして、18連休を頂きます。

ということをfacebookに書き込んだら、かなりの反響があり驚きました。スーツを着てお客様のところへ訪問するというコンサルティング業は(年末年始なので)18日間は控えさせて頂きますが、執筆の〆切も迫っていますし、お客様からの「宿題」も多いので、実際は大晦日も元旦もデスクには向かっていると思います。
コンサルティング業は、私の場合、1日2社、3社訪問することがザラですので、1日の多くは移動時間となっていまいます。その移動時間がないだけも相当な時間が出来ます。その時間は、じっくりと執筆にあてるとともに、1年を振り返りつつ、来年の計画や将来の夢をゆっくり考え直したいと思います。

なお、クライアントの皆様、年末年始もいつもどおり、何かあれば24時間遠慮なくご連絡下さい。ベロベロになってるかもしれませんが。。。

現場からの開示・コンバージェンス

2年程前から非公開の開示・コンバージェンスの勉強会を都内でやっています。
私のセミナーには結構年配の方が多いのですが、その中でもよく来て頂いている同世代の上場企業経理担当者の方にお声がけして発足した勉強会。売上規模も業種もバラバラですが、いずれは皆さん、CFOとか経理部長になるであろう方ばかり。議題は毎回各自持ち寄りですが、経営者視点・投資家目線から会計をどうすべきかという議論が多く、また現場の皆様がどういったところを課題として取り組んでいるのかを知ることができるため、私自身も非常に刺激となり参考となっています。
来年は合宿をやるという話も・・・。かなり楽しみです。

現場からのIFRS

大学院に某大手上場企業のIFRSプロジェクトリーダーをゲストにお招きして、現場からのIFRSについて語って頂きました。

IFRSプロジェクトを率いる現場のトップの方の生の話でしたので、かなり有意義な内容でした。

「6.21 Jimmy Shock」の前と後でのプロジェクトの変化もどかしさ、IFRSの改訂が進む中での「やりすぎない」対応、机上で実態を掴もうとする「にせものの事実」 ・・・、これだけ書いても何のこっちゃ意味不明かもしれませんが、私の心に突き刺さる内容でした。

今回伺ったお話しは、私の授業やセミナーでも触れさせて頂こうと思います。

幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論

幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論
著者:ショーン・エイカー
販売元:徳間書店
(2011-08-27)
販売元:Amazon.co.jp
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この本、めっちゃくちゃ良かったです。
ここ2ヶ月位、かなり読み返しました。

努力して成功したら幸せになるのではない。
幸せだから成功するのだ。


ということを実証した本。

今年読んだ本の中でNO.1。

「私たちの社会は、気分が落ち込んだりうつになったりする原因についてはよく分かっているのに、どうやったら幸せになるかについてはほとんど無知なのである。」(P18)

「現代に生きる私たちは、成功のために幸せを犠牲にしたつもりで、皮肉なことに成功率を低めてしまっている。がんばるばかりの生活でストレスにまみれ、何が何でも成功しなければならないという膨れ上がるプレッシャーに押しつぶされている。」(P24)

「仕事で成功する一番に近道は、脇目も振らずにがんばることではない。」(P24)

「つまり、仕事、健康、友情、人間関係、創造性、活力などすべての分野において、「幸せが成功に先行する」ということである。」(P33)
新刊書
公認会計士


プロフィール
公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●関西学院大学 非常勤講師

武田雄治


■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のHPよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。

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