公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

たった1%変えるだけであなたの人生に奇跡は起きる

たった1%変えるだけであなたの人生に奇跡は起きるたった1%変えるだけであなたの人生に奇跡は起きる
著者:トム・コネラン
販売元:日本文芸社
(2012-03-23)
販売元:Amazon.co.jp
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ロンドン五輪が閉幕しましたが、日本勢は史上最多38個のメダルを獲得するという輝かしい成績を残しました。

残念ながらメダルに手が届かなかった選手もいますが、過去のオリンピックの記録を調査すると、金メダリスト(1位)と、無冠の選手(4位)との差は、どんな種目であれ、タイム、距離、重量などの差は「たった1%」だそうです。

本書「たった1%変えるだけであなたの人生に奇跡は起きる」は、過去のオリンピック記録の調査結果から、何事も100%変えるのではなく、何百ものことがらをそれぞれ1%だけ改善することにより、その分野での一流(金メダリスト)になれるということを物語風に教えてくれる一冊です。
(本書では、これを【1%改善法】といっています)。

登場する6人のメンターが、自己啓発書によく出てくるパレートの法則、10000時間の法則、慣性の法則、てこの原理、コンフォートゾーン(快適領域)などなどの【原理原則】を説きながら、たった1%を改善し、人生の「勝者」になる方法を導いてくれます。

非常に読みやすく、すらーっと1〜2時間もあれば読めてしまいますが、内容はめちゃくちゃ濃いです。おそらく1回読んだだけでは無冠で終わると思います。ジェームス・スキナーの「成功の9ステップ」「お金の科学」と共に、何度も読み返すべき本ではないかと思います。

訳者は本田健。
「訳者まえがき」で、本田健さんは次のように書いてます。
「多くの人の人生にプラスになる」と私が確信できた本しか翻訳していません。(中略)この本は、静かなトーンながら、自分を軽やかに変えていくノウハウがてんこ盛りになっています。(中略)私は、この本を英語で読んで、何十カ所も、要チェックの付箋を貼りました。」

そういう本です。私も赤線だらけです。
オススメです。

「母親のための人間学」「父親のための人間学」/森信三

家庭教育の心得21家庭教育の心得21
著者:森 信三
販売元:致知出版社
(2010-01-21)
販売元:Amazon.co.jp
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父親のための人間学父親のための人間学
著者:森 信三
販売元:致知出版社
(2010-04-30)
販売元:Amazon.co.jp
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戦後最大の教育者であり、哲学者であり、思想家であり、人間学の伝道師である森信三先生の書籍「家庭教育の心得21―母親のための人間学」「父親のための人間学」を一気読み。

予め言っておきますが、家庭教育に問題を抱えているわけではありません。
森信三先生に関する書籍はすべて読むことにしています。
「家庭」の中で人間かくあるべきかを書いた本は、おそらくこの2冊だけかと思います。

この2冊を要約すると、以下のとおり。
父親と母親、夫婦関係ほど絶大な忍耐を要する関係はない。それ故、お互いの欠点・短所を攻めてはならないし、相手の至らぬ点も背負うていく覚悟が必要。相手に対して「一切の小言をいわぬ」が最も根本的な態度。ましてや、相手を言葉に説得したり、教育しようなど、夢にも考えるな。
父親と母親は、それぞれ別個の責任分担がある。家庭教育の95%は母親の責任。父親の本務は、経済力の確保と社会的責務の遂行で、実地に示す生き方をもって後世に遺産として教訓とするほかない。母親の役割はそれを子どもに伝えること。父親軽視の言葉・態度は絶対してはならない。夫の稼ぎの不甲斐なさは生涯の禁句とすべし。父親軽視の人間が、わが子の人間教育などできるわけがない。親が素直でないのに、子供だけが素直な子供になれるわけない。非行の原因は家庭が正常でないことが根本原因。
子供の教育にも「絶大な忍耐力」がいる。近道はない。教育とは、内に眠っている「やる気」に火を点ずる努力。一番大事なことは「ほめる」こと。中学生になったら「勉強せんか」とは首がちぎれても言うな。他人との比較も禁句。
「絶大な忍耐力」は、人間革命なくして不可欠。人間革命とは「我」を捨てること。「我」を捨てる最も簡単な方法は、相手に呼ばれたら「ハイ」とはっきり返事をすること。ケチな根性を見せるな。
父親の幸せとは、仕事に対して一切後顧の憂いなく打ち込めることであり、母親の幸せとは、(直接自分の特徴とか個性を発揮することよりも)夫をして後顧の憂いなく、雄々しく敢闘させるとともに、子女を健全に育成するという任務を立派に果たすことである。

内容が濃いすぎてフラフラするような内容ですが、読むべき本だと思います。
(この2冊の中では「家庭教育の心得21―母親のための人間学」の方がオススメです)

結局は、家庭問題に限ったことではありませんが、他者に対していたわり、人生を精一杯生きろと言われているような気がします。

以下、「家庭教育の心得21―母親のための人間学」第15章より一部抜粋。
そもそも我々人間は、自分の意思によらないでこの世に投げ出され、この命を恵まれている存在なわけです。実際ただの一人といえども、自らの意志で意識して、この世に生まれてきた人は一人もないわけであります。しかも、また絶対に死を免れない我々人間には、「死」もまた万人に共通して絶対不可避な宿命なのです。
 それゆえ我々人間は、自己に与えられた現実のもろもろ諸条件を、最大限に活かして、精一杯生きる以外に、人間の真の生き方はないはずです。それゆえ、わが子の「人間教育」と言いましても、結局根本的には親御さん、特に直接の責任者たる母親自身が、
(1)自己の務めを果たすために精一杯に生きるほかに手はないとも言えましょう。
(2)その上に、常にわが子に気持ちを察してやれる親となり、それへの手の打ち方を誤らない――ということでしょう。
そして、最後に大事なことは、親御さん自身が、すべての人や物、さらには一本一草に至るまで、生きとし生けるものの中に宿る「命」を大事にし、それに心から合掌なさる敬虔な気持ちを養うよう、お互いに努力を重ねたいものと思います。



▼森信三といえばコレは必読。不朽の名作。
修身教授録 (致知選書)修身教授録 (致知選書)
著者:森 信三
販売元:致知出版社
(1989-03-01)
販売元:Amazon.co.jp
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失意泰然、得意淡然

昨日、ライフネット生命保険の中田華寿子常務取締役の本をご紹介しました。
マーケティング担当として開業からしばらくは「肩身の狭い思い」をしていたというのは意外でしたが、実は同じようなことが同社岩瀬大輔副社長の新刊書「入社10年目の羅針盤」にも書いていました。

少し長文ですが、抜粋します(太字、下線は武田)。

 何をやってもダメな時、というのは誰もでもあります。
 新入社員のころは無我夢中で取り組んでいた仕事も、入社して10年近く経つと、マンネリに陥ったり、このまま同じ仕事を続けていていいものか、など悩みを抱えてスランプになってしまうことも考えられます。

 ライフネット生命保険も苦難の時期がありました。新聞広告、電車広告、ネット広告。あらゆる手を打って自分たちの商品のよさをPRしても、それが世間に伝わらない。いったいどうしたらよいものかと、一日中、思案に暮れていました。
 会社の電話も鳴らずに暇なので、とりあえずみんなで街に出てビラ配りをすることもありました。しかし、見向きもされません。生命保険に関する無料セミナーを開いて、そこで自社のことを知ってもらおうともしましたが、人がまったく集まらないという悲惨な状況でした。

 会社設立時は好意的に取り上げてくれたメディアにも、ネガティブな記事が載るようになりました。「ネット生保苦戦」の見出し。「やっぱりネット生保がうまくいくわけがないんだ」という声が、どこからか聞こえてくるようでした。
 とどめの一撃とも言えたのが、競合他社がライフネット生命よりも価格を下げてきたことです。それまで「業界一の最安値」が最大の売りだったのに、それすらも失ってしまいました。

 社内は不穏な空気が流れます。

 この時、我が社は大きな選択を迫られることになります。他社の値下げに対抗して、自分たちが再び業界最安値の座を奪うか、それとも価格を今のまま維持して、もう少し我慢するか。
 われわれが選んだのは、「神頼み」でした

 正確にいうと、価格を維持して我慢することを選んで、あとは運を天に任せたのです。
 当時の社員全員で近所の平河天満宮に参拝して、お清めをしてもらいまいた。
 すると嘘のような話ですが、神風が吹いたのです。

 なぜ状況が好転したのかは後述しますが、ここで言いたいのは、「どうにもならない時でも仕事を投げ出さずに楽しめばいい」ということです。(P104〜)


そして、「失意泰然、得意淡然」という言葉が紹介されています。
うまくいっていない時こそ、どっしりと大きく構えよ
うまくいっている時こそ、謙虚になれ
という意味です。

もちろん、やるべきことをやっての話ですが、
悩んでばかりいても仕方ありません。
No Fun, No Life です!



入社10年目の羅針盤入社10年目の羅針盤
著者:岩瀬 大輔
販売元:PHP研究所
(2012-06-21)
販売元:Amazon.co.jp
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10万人に愛されるブランドを作る!/ライフネット生命保険常務取締役 中田華寿子

10万人に愛されるブランドを作る!10万人に愛されるブランドを作る!
著者:中田 華寿子
販売元:東洋経済新報社
(2012-04-20)
販売元:Amazon.co.jp
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「開業から1年。契約件数は目指していた数字には遠く及ばす、わずか6638件でした。」 (P13)

著者の中田華寿子さんは、スターバックス・コーヒー→GABA→ライフネット生命保険と、「緑色の会社」のマーケティングを担当されてきた方で、今はライフネット生命保険の常務取締役。

今や知名度・認知度バツグンのライフネット生命ですが、開業からしばらくは「肩身の狭い思い」(P13)をしていたといいます。意外でした。そこからあっという間に契約件数は13万件を超え(*1:2012年7月末時点)、多くのファンを持つブランドとなりました。そのマーケティングの軌跡を紹介してくれている貴重な一冊です。

ポイントはこの一文かと思います。
「恐らくライフネット生命を支持してくださっている方の多くは、『ネットで買える安い保険』のファンではありません。」(P56)

消費者が「AIDMA」の法則通りに行動しなくなった「マーケティング3.0」の時代に、ベンチャー企業がどのようなマーケティング手法を採ったのか、大いに参考になりました。


【関連記事】
岩瀬大輔 「起業してからの方が100倍大変」


▼著者の中田華寿子さんは、現在発売中の「Think!」にも掲載されています。
 本書の要約版みたいな内容ですが。
Think!〈SUMMER 2012(No.42)〉Think!〈SUMMER 2012(No.42)〉
販売元:東洋経済新報社
(2012-07)
販売元:Amazon.co.jp
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仕事力入門/致知出版社

仕事力入門仕事力入門
著者:致知出版社
販売元:致知出版社
(2012-08-08)
販売元:Amazon.co.jp
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「致知」という雑誌がありまして、もう5年ほど定期購読をしています。
「人間学」をテーマにした雑誌で、もう創刊して33年も経つようです。
素晴らしい雑誌なのですが書店では売ってませんので、定期購読をしないと読むことができません。

ただ、最近、過去の「致知」の良い記事をピックアップして編集した「別冊致知シリーズ」というものが書店でも発売されております。これまで、「人間学入門」「孔子の人間学」「仕事力入門」と3冊発売されてきましたが、個人的はこの第3弾の「仕事力入門」がオススメです。



本誌の中に、日本電産の永守重信社長と、ウシオ電機の牛尾治朗会長との対談が載っています。
この対談の初出は昨年の「致知」ですが、それ以来、何度も何度も読み返してきた記事です。
M&Aした赤字会社を次々と再生させてきた永守重信社長の経営手腕、経営者のあり方、思考力というものは、多くの経営者が参考にすべきです。

永守重信社長は、会社がおかしくなる要因は次の6つだと言います。
(1)マンネリ、(2)油断、(3)驕り、(4)妥協、(5)怠慢、(6)諦め

特に、「後の3つに陥ったらもう取り返しがつきません」と言ってます。



「ツマガリ」という私の好きな洋菓子店があります。
その「ツマガリ」社長の津曲孝氏は、もともと洋菓子屋をやりたかったわけでなく、ある人から半ば強引に洋菓子屋の面接に連れていかされたことが人生の転機となったようです。そこから修行を積み、約20年後に独立。
西宮の甲陽園というフツーの住宅地にある洋菓子店ですが、今や大型観光バスで買い物に来る団体さんもいるくらいの行列ができる洋菓子店です。

この津曲孝社長は、大事なことはやり抜くことだと言います。

「99%の力を出している時はしんどいが、100%、120%の力を出そうと決意した時、その人の根こそぎの力が出てくる。」

未知の世界に放り込まれても、好きでもない仕事をやらせれても、遮二無二に一所懸命にホンモノを目指すことが大切だと思います。



「神の手を持つ男」とも言われている脳神経外科医の福島孝徳氏は、常に先端の技術・知識が求められ、人の命が懸かる熾烈な闘いをしてきた経験から、このように述べています。

「物事にはこれで極めたと思っても、必ずその上がある。進歩は現状を否定することから始まります。人生にもideal (最高)という状態はありません。だからこそ我々は常に改革、常に挑戦の気概を持ち、無限の前進にかけていかなければならないんじゃないでしょうか。」



道場六三郎氏はこのように述べています。

「料理人はおいしい料理をつくってお客様にとにかく喜んでもらうことが第一で、他の余計なことはあまり考えなくていいと思うんです。」



目の前のことに120%打ち込み、自分を磨き、自分の才能を引き出し、常に前進する――
各界の先達たちの言葉を聞くと、改めてそういうことの大切さを学びます。



【関連書】
「一流たちの金言」
「小さな経営論 −人生を経営するヒント」

ココまでできる経理の合理化/児玉尚彦

新版 ココまでできる経理の合理化新版 ココまでできる経理の合理化
著者:児玉 尚彦
販売元:日本能率協会マネジメントセンター
(2012-06-28)
販売元:Amazon.co.jp
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中小企業向けの経理合理化の本。

●小口現金はいらない
●伝票はいらない
●通帳(決済口座)は一本化しろ
●支払日は一本化しろ
●経費精算は月1にしろ
●少額経費は月1で仕訳しろ
●領収書を貼るな
●仕訳はパターン化してソフトに記憶させろ
●銀行へ行くな
●簿記の知識のある社員はいらない

などなど、言われてみれば当たり前のことばかりだけど、これだけ書かれると痛快。

法人税法上、会社に求められている「帳簿」って、「仕訳帳」と「総勘定元帳」なんですね。法人税法施行規則54条ってところに書かれています。つまり、経理の方がコツコツ書いている「振替伝票」って、税法で求められている帳簿ではないんです。入力した後に、「仕訳帳」と「総勘定元帳」が出力できればOKということ。「振替伝票」を書いたあとにパソコンに入力している会社もありますが、あれはやめるべきですね。

中小企業の経理部の存在意義というものも考えさせられる一冊です。
中小企業においては、「経理はアウトソースする時代」というのは同感です。

[セミナー案内]「会計士・税理士のためのソーシャルメディア活用法」

ちょっと面白い企画です。

会計士と税理士向けのセミナーを開催します!

「会計士・税理士のためのソーシャルメディア活用法」

講師は、KPMG時代から今でもお世話になっている公認会計士石野勝己様とわたくし武田雄治です。
まぁ、他では喋らないことを喋りますよ。

ドケチ道/未来工業創業者 山田 昭男

ドケチ道 ―会社を元気にする「生きたお金」の使い方ドケチ道 ―会社を元気にする「生きたお金」の使い方
著者:山田 昭男
販売元:東洋経済新報社
(2010-09-28)
販売元:Amazon.co.jp
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カンブリア宮殿など多くのメディアで取り上げられている「日本一のドケチ」、岐阜県に本社がある未来工業株式会社創業者の山田昭男氏の本。

未来工業といえば、エジプト社員旅行で、現地にまつわるクイズに全問正解すれば有給休暇1年を取得できるというイベントを実施することで話題にもなった会社。

しかし、とにかくドケチな会社。

・職場の温度は夏場でも28度
・蛍光灯は1つずつひもで消灯
・コピー機は、社員約330人いる本社で1台のみ、使う紙は裏紙のみ
・出張費は切り渡し方式
・年賀状・お中元などは絶対に贈らない
・ドアノブがない(開け閉めする時間が勿体無いため)
・警備員不在(人件費削減)
・(お客さんの通話時間と料金もケチるため)電話での「お待ちください」禁止

という徹底ぶり。
会議書類の裏が真っ白だと、「おまえは、この会社をつぶす気か!」と叱りつけるとか・・・(P25より)。

一方、
・休みが日本一多い(有給休暇以外に年間140日)
・朝8時半始業〜午後4時45分終業(7時間15分労働、残業禁止)
・育児休暇3年
・5年ごとの海外社員旅行(約1.5億円の旅行代金は会社負担)

こんな上場企業があるんですね。。。

この一文、とても大事だと思います。
「会社のムダを本気で減らしたい、できれば一掃したいと思うのなら、経営者や幹部自身が自分たちの無駄遣いを率先して改めるべき。」(P48)




黒字社長塾

OBCコラム 『IFRS導入を低予算で成功させる方法』更新しました

勘定奉行のOBC様(株式会社オービックビジネスコンサルタント様)のホームページにおいて、わたくし武田雄治によるIFRS連載コラム「IFRS導入を低予算で成功させる方法」(第8回)が更新されました。

これまで第4回から第7回のコラムにおいてIFRSベースの有価証券報告書の開示事例・特徴を紹介してきましたが、これを受けて、どのようなIFRS導入プロジェクトのロードマップを作成すべきかについて述べました。

▼クリックしてください
OBC IFRSコラム

社長!御社の会計 ここだけ覚えれば充分です/税理士 山條隆史

社長!御社の会計 ここだけ覚えれば充分です社長!御社の会計 ここだけ覚えれば充分です
著者:山條隆史
販売元:フォレスト出版
(2012-04-07)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


中小企業の社長向けの本。

「税務会計」経営者の感覚に合ってないし(P28)、使えない(P146)。
会計事務所は「税務会計」ベースで処理するから、会計事務所が作る試算表は経営者の感覚と違う。

そこで、「”脱”税務会計」(本書では「自分流会計」と呼んでます)を薦めるのが本書。

勘定科目名も会計処理方法も「自分流」でいいじゃないか、申告調整は会計事務所にやらせればいいじゃないか、だって申告調整が会計事務所の本来の仕事でしょ・・・・、と、全くの同感。

ただ、税理士は「税法にガチガチで融通が利かない」(P187)と・・・(ダメじゃん

そのため、著者は「税法に精通している税理士がオススメ」(P188)と書かれています。



でも・・・



税理士が、申告調整できないのは論外。

わたくしは、税理士を選ぶ際は、月次決算ベースで財務分析を実施してくれ、問題点と改善策を(数字やグラフや表ではなく)言葉で伝えてくれる人と契約すべきだと思います。経営者の立場からすれば顧問料を支払ってこれくらいのことをしてもらうのは当たり前だと思いますし、こういうことをきちんとやる税理士が「税務会計」ベースで処理するなんてことはないと思います。



ちょっと話反れましたので戻しますが、
会計事務所が作る試算表よりも、経営者の感覚を大切にしてください。
会計事務所が作る試算表が会社の実態を反映しているわけではありません。
本書はそういうことを分かりやすく説明してくれている一冊です。


黒字社長塾
新刊書
決算早期化実務マニュアル3
新刊書
公認会計士


プロフィール
公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●関西学院大学 非常勤講師

武田雄治


■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のHPよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。

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