公認会計士武田雄治のブログ

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「食べない」健康法/石原 結實

「食べない」健康法 (PHP文庫)「食べない」健康法 (PHP文庫) [文庫]
著者:石原 結實
出版:PHP研究所
(2012-01-07)


最近、朝食と昼食を抜くという「健康法」がマイブームとなっています。

きっかけはこの本です。

南雲先生の本が大ヒットする前から「一日一食健康法」を提唱していた先生です。

著者によると、「人類300年の歴史のうち299万9900年以上は、飢餓の中で暮らしてきたのであるから、『空腹』の中で健康を保つ術は、体内に備わっている」(P21)といいます。
見わたしても肥満の長生きはいませんので、人間は「空腹」でも生きていけるようになっているんでしょうね。

逆に、食べすぎはあらゆる病気の患者を増やすようです。免疫力低下も、心臓病も、便秘も、体のだるさも、ストレスも、「食べすぎ」が原因だといいます。

日本人の死因トップのガンについても、「『食べすぎ病』と断言してよく、少食にすれば、その予防や再発の予防が可能である」(P62)とも書かれています。

実験データをもとに、医学的な説明もなされており、妙に説得力があります。

ちなみに、朝食と昼食を抜くと、もちろん体重は減りますが、体調はとても良いです。以前より健康になっていることを実感できます。

長生きしたい方は是非ご一読ください。


一日一食 ~40歳を過ぎたら、食べなくていい~一日一食 ~40歳を過ぎたら、食べなくていい~ [単行本(ソフトカバー)]
著者:石原結實
出版:ビジネス社
(2013-02-09)

「空腹」が人を健康にする「空腹」が人を健康にする [単行本(ソフトカバー)]
著者:南雲吉則
出版:サンマーク出版
(2012-01-18)



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笑う奴ほどよく眠る 吉本興業社長・大崎洋物語

笑う奴ほどよく眠る 吉本興業社長・大崎洋物語笑う奴ほどよく眠る 吉本興業社長・大崎洋物語 [単行本]
著者:常松 裕明
出版:幻冬舎
(2013-04-12)

以前、「カンブリア宮殿」に吉本興業の大崎洋社長が出演されたことがありますが、この時は録画しておいた番組を何度も繰り返して観ました。

吉本に新入社員として入社し、社長にまで登りつめるわけですが、その間、ダウンタウンを育て、心斎橋筋の2丁目劇場を成功させ、吉本の東京進出を成功させ、吉本を作っていくのです。

これを見た時に
この人こそ、自分がやりたいことを、自分のチカラで、ゼロからカタチにしてきた人だ!
という強烈な印象、共感がありました。

今から2年以上前に放送されたものですが、今でもハッキリと脳裏に映像が残っています。

そんな「大崎洋物語」が出版されました。
大崎洋の新入社員時代からこれまでの35年間を追った物語。

やはり、ダウンタウンと出会った辺りからのストーリーは引き込まれました。

会社から辞令を受けたわけでもないのにダウンタウンのマネージャーを(勝手に)引き受け、人気爆発のお笑いコンビへと育てて行く辺り、タダモノではないと思います。

吉本が書籍、CD、DVDなどのコンテンツビジネスに進出した際には、社内に著作権や肖像権を扱う部署すらなく、大崎洋氏が先方の専門家から説明を聞き、持ち帰って自分で納得いくまで調べ、次の交渉でまたぶつけて、ということを繰り返す場面や、松本人志氏が書籍を出版する際は、印税率が10%であるという商慣習に納得が出来ずと出版社と交渉を続け異例の契約を結ぶ場面などが描かれていますが、読みながら「イチサラリーマンがそこまでやるんか!?」とツッコミを入れたくなるところも。

ここには会社のためとか、自分のためとかいう考えはおそらく皆無であり、芸人のため、そしてお笑いが好きな大衆のために、とことん知恵を絞り、行動するという姿があります。「働く」ということを考えさせられます。

本書の後半、大崎洋氏が取締役、そして社長へと昇進していく辺りから、また引き込まれました。
上場、総会、反社対策、国税対応、非上場化、紳助さんの引退・・・という怒涛の日々。

所属タレントが日々テレビなどに出演しているわけですから、世間からのお叱りや批判などが途絶えることもないのだと思います。おそらく他の企業の社長、経営者に比べると想像を絶する苦労をされているのではないかと思われます。そんな中、社長はどうあるべきか。それが本書の最後の最後の一文なのかもしれません。

それにしても、吉本興業のロゴマーク、最高ですね〜。企業理念が反映されています。


▼最近読んだ経営者の本
社長は少しバカがいい。―乱世を生き抜くリーダーの鉄則/エステー会長 鈴木喬
俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方/坂本 孝
起業家/サイバーエージェント社長 藤田晋
非常識であれ!/ガリバー会長 羽鳥兼市
運をつかむ技術: 18年間赤字のハウステンボスを1年で黒字化した秘密/澤田秀雄

社会に足跡を残したい

軽井沢

長野県で仕事があったのですが、帰路、軽井沢で途中下車し、一泊してきました。

時間的には日帰りでも可能だったのですが、日帰りで長距離移動すると翌日にヒビくため、一人でも泊まれる宿を探してチェックイン。

和懐石、日本酒を頂き、温泉に浸り、ぼんやりとした1日を過ごしました。

このような非日常空間に身を置く時間は、なるべく、強引にでも、作っていきたいと思っています。

私の場合、情報のインプットとアウトプットを仕事にしているようなものですが、これをやる続けると思考が鈍ってくることがあります。だから、どこかで情報を遮断し、画面を見ずに考え事をする時間が必要です。

今回も、PCから離れ、緑の中でぼーっとした時間を過ごしました。

翌日は、レンタサイクルを借りて、旧軽井沢を3時間ほどかけてサイクリング。
重要文化財の旧三笠ホテル、室生犀星の旧邸、別荘地などを見て回りましたが、、最も感銘受けたのはコレ。MDの仕様と書き起こしたといわれているSONYの大賀さんが、退職金16億円を寄付して作った音楽ホール。
素敵な生き方です。

私も何か足跡を残して死にたいと思いました。

大賀ホール





キャリアプランなんて考えるな

先日、公認会計士の先輩方と会食の機会がありました。公認会計士の若手を育成する組織のようなものが公認会計士協会にあり、その委員を努めている方も。若手会計士向けの研修プログラムを企画しているようで、そこで私にお声がけ頂いたという経緯。

今回集まったのは、コンサル会社の社長や、上場企業のCFOや、多方面で活躍する公認会計士ばかり。まぁ、なかなかマネできないキャリアをお持ちの方ばかりですが、皆、口をそろえていうのは、「(今のポジションは)考えてなったわけではない。」ということです。運や偶然やタマタマがあって、コンサル会社の社長や上場企業のCFOなどをやっている。

私も「公認会計士の仕事」(日本実業出版社)という本に書きましたが、監査法人に入所した頃は独立願望はゼロでした。自分が独立して会計士業やるとは微塵も思ってませんでしたが、タマタマこうなっていたのです。

定期購読している「致知」(2013年6月号)の対談記事に、日本マクドナルドの原田泳幸社長が同じようなことを述べていました。

私は「キャリアプランなんて考えるな」と言うんです。そんなものは自分であれこれ考えてもどうにもならないし、絶対にそのとおりにいくことはない。若いうちから自分の進路を狭めて考えることはないだろうと。

私はキャリアというのは、周りから降ってくるものだと思うんです。目の前のやるべきことを人以上にやれと。そうしたら世の中は必ず見ていて、チャンスをくれるわけです。

私自身、社長になるなんて夢にも思っていませんでしたからね。

私のもとには今も若手会計士の方から人生相談のような連絡がきますが、そのような相談って、結局は原田泳幸社長の述べられたとおりの回答しかできないんですよね。

目の前のことを10000時間やれ、と。


本を書くということ

類は友を呼ぶのか、私の友達の10人に1人は書籍を出版してます。
これまで10冊以上出版したという友達も何人もいます。

先日、とんでもないペースで本を出し続ける友達に聞いたのですが、彼は、1時間に4000文字(WORD原稿4〜5枚)を書くというのです。だから、1冊の本を書くのに30時間もかからない。

「俺、本を書くのに100時間もかかるんだったら、書かないよ!」
と言ってました。

私は、測ったことがありませんけど、1冊の本を書くのに100時間以上かけていると思います。

1時間に4000文字を書くって、おそらくキーを1時間打ち続けている状態だと思うのですが、そんなペースでは書けません。

10万文字の本を書く場合、初めの5万文字位はとにかく乱雑に書きなぐってますが、ある程度までいくと相当コトバを選び、前後の文脈を選びながら書き進めているような気がします。

昨年、「決算早期化の実務マニュアル」(中央経済社)という本を出しました。この本は3年前に出した「決算早期化の仕組みと実務」(同)という本をリバイスしたもので、半分は旧原稿を活かしたため、それほど時間はかかりませんでしたが、それでも寝ない日が何日かあったような気がします。

たしか、最後のページの最後のフェーズに、丸一日考えたような記憶があります。

それほど一文に魂入れて書いているつもりなんですが、それがいいのかどうかよく分かりません。

自分が本を書いてから改めて思うのは、文学者ってスゴイってことです。

こういう文章は、1時間4000文字のペースでは書けませんからね。

「思念(パンセ)は詩句中にあって、果実中の栄養価のように、隠されていなければならない。一つの果実は栄養物ではあるが、そのくせ単に美味だとしか感じられない。人は快楽のみをそこに感じるが、そのくせ受けるのは滋養分だ。快美感が、感知できないこの栄養物を被い包み、これをあやつっているのである。」
(ヴァレリー「文学論」より)


ヴァレリー文学論 (角川文庫) [文庫]
著者:P. ヴァレリー
出版:角川書店
(1969-05)

セミナー打ち上げ

今週はセミナー3本。

ということもあり、毎晩飲んでます。。。


アガットコンサルティング

柳井正 わがドラッカー流経営論

柳井正 わがドラッカー流経営論柳井正 わがドラッカー流経営論 [単行本]
出版:日本放送出版協会
(2010-01)


ユニクロに柳井正氏が、ドラッカーの著作をページが擦り切れそうになるほど読んでいるという話はいろんなところで聞きますが、実際にそれをNHKが取材して、番組として取り上げられたことがあったようです。

本書は、その番組を書籍化したもののようです。

日本で成功した現役経営者として必ず名前があがる柳井正氏が、
 ・ドラッカーの著作のどこを参考にし、
 ・そこから何をつかみ、
 ・それをどうやって現場で実践していったのか、
といったことが分かるだけでも価値のある一冊。

個人的には、「顧客の創造」とは何か(P12〜)、付加価値とは何か(P16〜)、企業は誰のものか(P110〜)などの話はメチャクチャ参考になりました。

なお、柳井氏は学生時代からドラッカーの著作に触れていたようですが、その頃は「何が書かれていたのかまったく憶えていません」(P58)とのこと。父からビジネスを承継した時も読み返したようですが、「正直言って、あまりピンとこなかった」(P60)ようです。ドラッカーの本当のすごさがようやくわかったのは上場前後に読んだときだったようです。

私も、ドラッカーは単なるビジネス書として読む本ではないと思います。
本書もまた然りです。


▼こちらもオススメ
柳井正 『成功は一日で捨て去れ』

経営者に贈る5つの質問/ピーター.F.ドラッカー

経営者に贈る5つの質問経営者に贈る5つの質問 [単行本]
著者:P.F.ドラッカー
出版:ダイヤモンド社
(2009-02-20)


「経営者に贈る5つの質問」とは、以下の5つ。
・われわれのミッションは何か?
・われわれの顧客は誰か?
・顧客にとっての価値は何か?
・われわれにとっての成果は何か?
・われわれの計画は何か?

約100ページの本ですが、本書こそドラッカーの真髄ともいうべき本。
ドラッカーを読んだことがない人も、愛読者も、経営に携わっている方は熟読すべき一冊です(ドラッカーは「大急ぎでは読まないでいただきたい」と書いています)。

この5つの質問の中で、「際立って重要なもの」は、3つ目の「顧客にとっての価値は何か?」だといいます(P42)。

「しかしこれは、実は最も考えられることのない質問である。」(P42) とも。

「原則は、顧客はみな正しいとすることである。ほとんど例外なく、彼らの行動は合理的である。したがって、答えを想像してはならない。必ず、直接答えを得なければならない。」(P42)


1ページでこの深さです。

経営者は、本書を手にとって、「5つの質問」にじっくり向かい合ってみて下さい。



なお、本書はドラッカーの思想が凝縮されすぎているため、本書の周辺知識を知りたいという方は、以下の本をオススメします。

実践するドラッカー 利益とは何か実践するドラッカー 利益とは何か [単行本(ソフトカバー)]
著者:佐藤 等
出版:ダイヤモンド社
(2013-03-28)


この「実践するドラッカー」シリーズは、他にも4冊ありますが、私はすべて熟読しています。

以下の「事業編」は、かなり勉強になりました。

実践するドラッカー【事業編】実践するドラッカー【事業編】 [単行本(ソフトカバー)]
著者:佐藤 等
出版:ダイヤモンド社
(2012-03-09)





イノベーションとは?

今日読んだ本にこんなことが書いていました。

イノベーションが起こせるかどうかを左右するのは、企業規模の問題ではなく、経営者の姿勢の問題です。


これは、まったく同意です。

また、イノベーションは「特別のことではなく日常的なもの」とも書かれていました。
これも同意です。

以前も書きましたような気がしますが、黒字社長塾にお問い合わせを頂く中小企業の約半数は黒字企業です。残り半数は、売上高が右肩下がりの会社です。後者の会社を調べると、過去数年間イノベーションを行なっていません。これほど社会も業界も大きな変化をしているなか、既存事業にしがみついている状態です。

どうやって立て直すのかといえば、資金繰り表を作ったり、事業計画を見直したりすることではないんです。

必要なことは、ビジネスモデルのイノベーションです。

今日読んだ本とは別の本ですが、
売上低迷で悩んでいる社長さんは、是非、山田英夫著『なぜ、あの会社は儲かるのか? ビジネスモデル編』をご一読されることをオススメ致します。

イノベーションを起こすヒントになると思います。
新刊書
決算早期化実務マニュアル3
新刊書
公認会計士


プロフィール
公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●関西学院大学 非常勤講師

武田雄治


■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のHPよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。

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