公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

人工知能は資本主義を終焉させるか




昨日の続きです。

先日行ったシンポジウムにおいて、佐藤優氏が池上彰氏との対談の冒頭で、新井紀子著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』と共に紹介したのが、齊藤元章・井上智洋共著『人工知能は資本主義を終焉させるか ―経済的特異点と社会的特異点』 (PHP新書) という本。

こちらはオススメというほどの内容ではありませんが、『AI vs. 教科書〜』と書いてあることと”真逆”で面白い。

●シンギュラリティは2030年頃にやってくる
●現実がSFを超える日は近い


さらには、

●人々は基本的に働く必要がなくなり、「不労」が実現する
●お金を使う必要もなくなり、お金からも解放される
●時間からも解放される
●孤独からも解放される


といった話まで。

人の頭脳がダイレクトにつながり共感し合う世界になる、といったことまで述べられています。

『AI vs. 教科書〜』を読んだ直後に読んだので、話が極端すぎるように感じてしまいますが、齊藤元章氏はスパコン開発者であり、スパコンの技術向上のスピードを考えると、こういう未来の到来も予測されるとのこと。『AI vs. 教科書〜』の著者に本書の感想を聞いてみたいものです。

ちなみに、シンポジウムで佐藤優氏が『齊藤元章氏は私の後輩』というので、同志社大学か外務省の出身の方かと思ったら、『小菅ヒルズ(注:小菅拘置所のこと)の住民になられた』と、場内の笑いを取ってました。NEDOの助成金を騙し取って逮捕された方って、この方でしたか。。。

この本は逮捕された約10日前に出版されており、そのためか在庫切れが続いているようです。私はamazonマーケットプレイスで入手しました。


【オススメ本】新井紀子著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)

AI vs. 教科書が読めない子どもたち
新井 紀子
東洋経済新報社
2018-02-02



先日行ったシンポジウムにおいて、佐藤優氏が池上彰氏との対談の冒頭で紹介した本。

これは必読。

まず冒頭で、著者の新井紀子さんは、こう断言します。
「AIが神になる?」――なりません。
「AIが人類を滅ぼす?」――滅ぼしません。
「シンギュラリティが到来する?」――到来しません。

「AI」「シンギュラリティ」「ディープラーニング」「ビッグデータ」といった巷間で騒がれている言葉が、実態を捉えておらず、言葉が独り歩きして人々の幻想を育んでいるといいます。私も独り歩きしている言葉を真に受けていましたが、「AI」と騒がれているものの多くは、Siriなどの「AI技術」を単に「AI」と呼んでいるだけで、「真の意味でのAI」とは別次元だといいます(第1章参照)。

では、なぜシンギュラリティは到来しないのか?
AIがコンピューター上で実現されるソフトウェアである限り、人間の知的活動のすべてが数式で表現されなければ、AIが人間に取って代わることはありません。(P2)

で、数学が獲得した表現手段(=コンピューターが使えるもの)は「論理」「確率」「統計」の3つ。つまり、数学が説明できることは、論理的に言えることと、確率・統計で表現できることだけであり、数学が表現できることは非常に限られているのです(P115〜)。私たちの知能の営みを「論理」「確率」「統計」の3つに置き換えることができないため、シンギュラリティが到来することはない。

しかし、(ここからが著者の最も言いたいことですが)
シンギュラリティは来ないし、AIが人間の仕事をすべて奪ってしまうような未来は来ませんが、人間の仕事の多くがAIに代替される社会はすぐそこに迫っています(P3)

決められたルールに従って作業すればよいという仕事はAIに代替され、「50%のホワイトカラーが20年、いやもっと短い期間で減る」(P77)という途轍もないことが起こるといいます。しかも、困ったことは、AIによって新しい産業が生まれたとしても、「AIで仕事をなくした失業者を吸収することができない可能性がある」(P272)のです。著者は「AI恐慌」とでも呼ぶべき、世界的な大恐慌がやってくると予想しています(P273)。

ここまででも衝撃的な内容ですが、もっと衝撃的なのが違う箇所にあります。。

我々の仕事がAIに代替されないためにはどうしたらいいのかといえば、AIに代替されない「人間らしい」(P276)仕事をしていくしかありませんが、実は、中高生の読解力があまりにも低く、半数以上の学生が教科書の内容を理解することすら出来ていないと・・・。数々のエビデンスが載っておりそれらのデータは驚愕でしたが、本書に掲載されているある簡単な読解力テストに某新聞社の論説委員から経産省の官僚までが間違えた、というのには声を上げて驚きました。

詰め込み教育の成れの果てでしょうか。

ただの計算機に過ぎないAIに代替されない人間が、今の社会の何割を占めているのか(P165)

このままでは本当に「AI恐慌」が来る。それを防ぐためには何をすべきなのか。非常に大きな問題提起を投げてくれた一冊です。子どもをもつ方には特にオススメしたい一冊です。


天職というのは天から与えられるものではない

致知出版社の藤尾秀昭社長が書いた『小さな経営論』という本の中で、こんなことが書かれています。

天職といういうのは天から職業を与えられるものだと思っている人が多いでしょう。違うんです。天職というのは自分が今やっている仕事なんです。「これが天職だ」と思った瞬間に、その仕事が天職になるんです。

本当に今の仕事が自分に合わないときは、違う仕事が天から舞い降りてくる。何も計らわないのに、自然に違う仕事が舞い込んで来るようになっている。それが人間というものです。

だからみなさんは、「自分の天職は何だろう?」なんて考える必要はない。今、目の前にある仕事に一生懸命、一心不乱、死に物狂いで打ち込んでいけばいいそうしたら人格が磨かれていくんです


これ、めちゃくちゃ共感できます。

先日、あるセミナーの来場者の方から、「今の仕事を天職と思ったのはいつですか? 天職と思って公認会計士を目指したのですか?」という質問を受けました。今の仕事が天職と思ったのは、公認会計士になってから随分と後のことです。独立して何年か経ってからだと思います。

若い会計士の方から相談を受けることも多く、「今の仕事が面白くない」とか、「向いていないんじゃないか」とか言われることがあります。本当に向いていないなら辞めればいいと思いますが、ただ単に隣の芝を見ているのであれば、己の芝を刈るべきです。それが成功への近道ではないかと思います。



小さな経営論
藤尾 秀昭
致知出版社
2011-09-16

【オススメ本】佐藤正午著『鳩の撃退法』(小学館文庫)

鳩の撃退法


これは最高に面白い小説でした!

読んで直ぐに帯の意味が分かります。
こんなの書ける人、ホンマすごい。

内容はネタバレになるので伏せますが、『見聞きした”現実”の出来事を”小説”に書いている』という小説家が主人公のお話し。リアルとフィクション、現実と虚構、あっちとこっち、を行ったり来たりし途中で「訳分からん!」と思わせるのですが、でもリアルと思っている話もフィクションな訳で、何か試されてるような感覚にもなりましたが、最後には”現実”を分からせるという手法は衝撃。

久しぶりにこんな小説を読みました。オススメです。




鳩の撃退法 上 (小学館文庫)
佐藤 正午
小学館
2018-01-04


鳩の撃退法 下 (小学館文庫)
佐藤 正午
小学館
2018-01-04


知の巨人に会いに行く

将来振り返ると、今日という一日は忘れられない日になりそうです。

私が大尊敬している3名を、「生」で、しかも「同時に」見ることができました。



春分の日の今日、有楽町の朝日ホールで開催されたイベントへ行きました。

『激動する世界と宗教 「第3回 宗教と生命(いのち)」』というシンポジウム。 


「宗教と生命」に興味がない訳ではありませんが、その話を聞きたかった訳ではありません。

先月、宿泊先の部屋に届けてくれた朝日新聞をペラペラとめくっていたら、松岡正剛・池上彰・佐藤優の3名が登壇する朝日新聞社のシンポジウムがあることを知りました。私が「知の巨人」として大尊敬している3名です。行かない訳にはいきません。

「事前打ち合わせ一切なし」で行われたという対談&パネルディスカッションは、おったまげました。

特に佐藤優氏のマシンガントークは唖然。佐藤優の対談本や講義録は多く出版されており、それらの本を読んだ時、「こんな濃い内容の話を何時間も喋り続けることなんてホントに出来るのか?」、「後でかなり加筆してないか?」って思ったものですが、「生」佐藤優はもっと凄かったです。しかも相当面白い。見た目怖いのに喋り出したら爆笑のインテリジェンス。

池上彰氏はテレビのままで、分かりやすく伝えることは日本一のジャーナリスト。対談の進め方もうまいですね。私がセミナーに登壇する時は、池上彰氏の伝え方・喋り方を意識しています。(実はね)

松岡正剛氏の講演は何度か聞いたことがありますが、この方の頭の中も唖然とさせられます。頭をかち割って、脳の中を紐解いてみたい。今日のパネルディスカッションも前半は独演会のようになっていました。どんなに努力しても超えることができない天才だと思いますし、永遠の憧れです。

あっという間の5時間。これだけの内容の対談・パネルディスカッションが出来るその裏にはどれ程の努力をされてきたのだろうか。「bookishな教養(書物から学ぶ教養)が必要」(佐藤優氏)だということも思い知らされましたが、この人たちが凄いのは単に知識や教養があるだけではなく、その先の「知の編集力」が凄まじい。相当刺激になりました。

印象的だったのは、パネルディスカッション中の松岡正剛氏の話を一心不乱にメモを取っている佐藤優氏の姿。異業種格闘の相手からも学ぼうという姿勢。おったまげです。

内容についてはまた気が向いたら書きます。







世界は矛盾に満ちている。

関西学院大学


今朝の新聞の一面広告を見て、今日が母校の卒業式であることを知りました。
(という文章を去年のブログからコピペしました。)

日経、読売、朝日の3紙に、それぞれ違う一面広告を出稿されたようですが、私は日経のものが気に入りました。

卒業は、目的ではない。
未来への通過点だ。

社会に出れば、道標はない。
自身の信念を貫き、さらなる研鑽に励め。
そして崇高な理想を抱き、力強く先駆けよ。


世界は矛盾に満ちている。
だからこそ、学び続ける意義がある。
翻弄されず、自ら変革を起こして欲しい。


高く翔べ、世界市民。



つい先日、ファーストリテイリングが社内で利用しているという『経営者になるためのノート』を再読していたところ、次の言葉に目が留まりました。

『矛盾と戦って、何とか解決策を見出す。そこにプロとしての付加価値が生まれるのであって、そこからお客様の笑顔が生まれるのです。』(P92)

品質をあげながらコストを下げていくとか、経理部を高度化させながら決算を早期化させるとか、世の中は確かに矛盾に満ちています。しかし、確かにそこに付加価値が生まれる。付加価値があるから報酬を頂ける。

『だからこそ、学び続ける意義がある』、『翻弄されず、自ら変革を』と。

なんていいメッセージでしょう。

ただねぇ〜、こういうことは入学時に言ってほしかった(笑)。

(※ 画像はネットから拝借しました)





モチベーションというのは維持しようと思って出来るもんじゃない

『モチベーションをどうやって維持しているのか?』という質問を度々受けます。先週の経営者向けのセミナーでも受けました。質問が多いということは、モチベーションを維持するということが難しいと思っている方が多いということでしょうか。

モチベーションというのは維持しようと思って出来るもんじゃないと思います。(1)自分の夢・願望を明確にし(2)人生における優先順位付けをすれば、おのずとモチベーションは高まるもんだと思います。それでもモチベーションが湧かないというのは、夢・願望が間違えているのかもしれません。

誰もが夢・願望を一つや二つは持っていると思いますが、人生における優先順位付けをしているでしょうか。「優先順位付け」ができていないと、目の前のことに追われてしまいます。どうでもいいことに流されてしまいます。そうやって流された人生を送っていると、いつもと同じ状況から脱却することができず、夢が夢で終わる可能性があります。

モチベーションを維持するためには夢・願望を明確にする必要があり、夢・願望をかなえるためには「優先順位付け」が必要であり、「優先順位付け」をするためには「タイムマネジメント能力(時間管理能力)」が必要です。タイムマネジメントに関しては、『7つの習慣』の「第3の習慣」を読んで下さい。

「行動」の前に「タイムマネジメント」があり、「タイムマネジメント」の前に「優先順位付け」があり、「優先順位付け」の前に「夢・願望」がある。「夢・願望」が明確で、かつ、強烈であれば、流される行動ってものはなく、モチベーションが湧かない行動ってのもない。あとは、習慣化するまで行動をし続けることです。


優先順位付け



28時間

週28時間も登壇したのは人生初かもしれません。

2日(計23時間)は経営者向けセミナー、2日(計5.5時間)は上場企業向けセミナー。

現時点での最良の内容をお届けできたのではないかと思います。

こういう時のために健康管理・体力維持には人一倍気を使っていますが、さすがに足がパンパンです。

今回もセミナーが終わってから届く受講者からの驚く程の数のメール、ダイレクトメッセージ、SNSへの書き込みが、また私の気力を奮い立たせます。

次の登壇は3月決算が落ち着いてからになりますが、それまでまた最良をお届けするための引きこもり期間に入ります^^

7年ぶりの再会

六本木にて。

今日は、某中小企業のS社長と7年ぶりの再会。

私が独立した直後にある方からご紹介頂き、そこから4〜5年ほど経理・財務のサポートをさせて頂いた元クライアントさんです。上場企業の経理実務しか知らなかった私が、中小企業や起業家のコンサルティングや業務改善が出来るのは、このS社長と一緒に試行錯誤した経験があるからです。

私が勝手に”師匠”と言ってる方が2人いるのですが、そのうちの1人はこのS社長とのご縁で出会った方。で、その師匠と出会ったご縁で、もう一人の師匠と一緒にビジネスをやっている。

縁尋機妙、多逢聖因、” connecting the dots” ですね。

再会出来て幸せです。

10年以上も定期購読している雑誌

雑誌『致知』が今年で創刊40周年を迎えるようです。

以下は先日の新聞一面広告より(画像は致知のブログより拝借)。


致知広告


私が定期購読をした後に創刊30周年の新聞広告を見てしみじみとした記憶がありますので、もう10年以上も定期購読をしているということになります。

会計以外の雑誌で10年以上も定期購読をしているのは『致知』だけです。多分この雑誌だけは今後も購読をし続けると思います。
セミナー開催情報
【上場企業向けセミナー】

■プロネクサス主催
 (5月24日(木) @東京)
 IFRSセミナー開催予定

■日本経営協会主催
 (7月24日(火)@東京)
 決算早期化セミナー開催予定

■日本経営協会主催
 (8月30日(木)@大阪)
 決算早期化セミナー開催予定


【公認会計士向けセミナー】
■日本公認会計士協会東京会
 (6月頃開催予定)


●満員御礼のセミナー、公募していないセミナーは掲載しておりません。
●武田雄治へのセミナー・講演・研修の依頼は、武田公認会計士事務所HPよりお願いします。
プロフィール
武田雄治



公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●中小企業支援の「黒字社長塾」代表
●中小企業のコスト削減・業務効率化支援の「バックオフィスサービス株式会社」取締役
●海外展開・クロスボーダーM&Aの「OneAsia」アライアンスメンバー
●起業支援の「一般社団法人スタートアップエンジン」理事



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