ワーケーション、2日目。
今日は島中のビーチを周ると決めていた。8時にホテルを出て、レンタカーで北上する。驚くほど人がいない。クルマもない。対向車にもすれ違わない。走ってすぐに気が付いたが、この島には信号がほとんどない。海岸線をぶっ飛ばせる。
ビーチがあれば、とりあえずクルマを止めた。有名、無名、パブリック、プライベートを問わず、10箇所くらいのビーチに寄った(もちろん、プライベートビーチには入っていない)。
立ち寄った全てのビーチが無人だった。ホントに誰一人として泳いでいなかった。それでもお構いなしに、3つのビーチで泳いだ。
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1つ目が、「川平(かびら)タバガー」というビーチ。
観光名所の川平湾の近くにあるが、近くて遠かった。クルマ1台がなんとか通れるという雑草が生い茂った森の中を数百メートル通り抜けた先にあるビーチ。対向車が来たら終わり。行けるだけ行った先に駐車場もなく、かろうじてクルマが数台停めることができるスペースがあるのみ。幸いクルマが1台もなかったので停めることができたが、ここはガイドブックに載せたらアカンと思う。
水の透明度がバツグンだった。ネットでも「八重山諸島随一の美しさ」などと書かれている。
しかし、「上から見て美しい」のと、「潜って美しい」のとは違う。多くのガイドブックが「美しい」と書いているのは「上から見て美しい」(=インスタ映えする)というケースが多い。そして、潜ってみると「は?」となることが多い。この川平タバガーも「は?」の部類だった。
どこまでも先が見渡せるのだが、どこまでも何もない。魚もサンゴもなかった。
上からインスタ映えしそうな写真を撮って、10分で退散した。
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2つ目、今日泊まる宿の目の前にあるビーチで潜った。
山原(ヤマバレ)という集落にあるビーチ(宿の場所は後述する)。宿の裏庭から10メートル。
ここは、「上から見て美しい」ビーチではない。砂浜もほとんどなく、水もキレイに見えない。
が、しかし!
ここは、私が探していた「潜って美しい」海だった。
潜った瞬間から驚いた。視界のすべてがサンゴ礁! 岸のすぐ傍でこれほどのサンゴ礁のジャングルを見たのははじめてだ。
興奮しすぎて、ここで写真を撮るのを忘れていた・・・。
後で宿のオーナーに聞いたところ、石垣島でも多くのエリアでサンゴの白化現象が起きているが、この山原エリアだけはそれが起きていないらしい。理由は分からないが、とにかく「潜って美しい」海はここ。
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3つ目。
ここは、私の潜ってきた海の中で、日本一かもしれない、と思った。
上のビーチから、西へ数百メートルの場所にある「山原海岸」。通称「クリスタルビーチ」。
このジャングルを潜り抜けた先に見えるビーチが「クリスタルビーチ」。
多分、誰もが行き方に迷う。
宿に「秘境クリスタルビーチ(山原海岸)へ」という案内図を置いてくれていた。
案内図の左上にある「島宿 island village」というのが今回泊まった宿(その真ん前に上のサンゴ礁のビーチがある)。案内図の右上に「Villa Crystal beach」という宿があるが、これが「島宿 island village」の別館。そこから地図上の赤い点線の道を歩いていく。
「遊泳危険」と書いているが、ビーチに行くまでの道の方が危険。
こんな道を歩く。
この写真だと分かりにくいかもしれないが、急勾配の下り坂を下っていく。ビーチサンダルは危険かも。
険しい岩の階段を下ったら、砂浜が広がる。
ここに行くのであれば、事前にネットで干潮の時間を調べておき、その前後1時間位に行った方がいい。水面上にサンゴが顔を出す。その上を沖の方まで歩いていくと、突然水深数十メートルの場所に出る。そこから飛び込んだら透明度数十メートルのグランブルーの世界が広がり、数百、数千の魚に囲まれる。この光景は、海の中で唸った。絵に描いたような絶景。感動した。
ダイビングツアーやシュノーケルツアーで沖の方まで連れて行ってもらえるなら、こういう光景も見ることができるだろうが、カネをかけずに潜るのであれば、このクリスタルビーチは超オススメ。
ただ、この山原地区には駐車場がない。もちろん、シャワーもトイレもない。集落なので路駐も厳しいと思う。ここを潜りたいのであれば、「島宿 island village」か、その別館の「Villa Crystal beach」に泊まることをオススメする(「島宿 island village」に宿泊しても、「Villa Crystal beach」の駐車場に無料で停めることができる)。どちらのvillaも安くはないが、それ以上の価値はある(詳細は明日書く)。
あと、水の流れが早いので、フィンとライフジャケットの着用をしておいた方がいいかも。「島宿 island village」に宿泊すれば無料で貸してくれる。
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ガイドブックには、これ以外にも絶景のビーチをオススメしている。それらも立ち寄ったが、おそらく「上から見て美しい」系であり、「潜って美しい」系ではないと思う。
以上、石垣島をぐるっと回った武田雄治の現地ビーチレポートでした。
ご参考までに。
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今日のランチは、宿泊した山原(ヤマバレ)地区で有名店だという「八重山 嘉とそば」という店へ。
海老好きなので「海老そば」を頼む。海老の出汁が効いた味噌スープのラーメンという感じだった。美味しかった。
宿泊した山原(ヤマバレ)地区は、夕食を食べる場所がない(金土日だけ空いてる串揚げ屋が1軒あるのみ)。ネットでは夜も開いていると書いているお店も閉まっている(”まん防”の影響か?)。
なので、クルマで10分程の川平(かびら)地区まで行き、「じんべい」という海鮮料理店へ行ってきた。地元民が集う居酒屋といった雰囲気だったが、美味かった。
もずく酢、ゴーヤチャンプル、煮魚、寿司盛り合わせ(上)。
食べすぎやな。
宿に帰ってから飲む。
75BEER(ナゴビール)。オリオンビールの工場がある名護市でしか売られていなかったプレミアムクラフトビールだが、最近沖縄全土で売られるようになった。
今日1日中、全速力で動いたので、ビール1本で酔った。
1行も本を読まず、1秒もペンを握らず、1秒もPCを開けなかった。こんな日は珍しいが、こんな日が必要なのだ。いつもよりかなり早い時間にベッドに入り、寝てしまっていた。
今日は島中のビーチを周ると決めていた。8時にホテルを出て、レンタカーで北上する。驚くほど人がいない。クルマもない。対向車にもすれ違わない。走ってすぐに気が付いたが、この島には信号がほとんどない。海岸線をぶっ飛ばせる。
ビーチがあれば、とりあえずクルマを止めた。有名、無名、パブリック、プライベートを問わず、10箇所くらいのビーチに寄った(もちろん、プライベートビーチには入っていない)。
立ち寄った全てのビーチが無人だった。ホントに誰一人として泳いでいなかった。それでもお構いなしに、3つのビーチで泳いだ。
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1つ目が、「川平(かびら)タバガー」というビーチ。
観光名所の川平湾の近くにあるが、近くて遠かった。クルマ1台がなんとか通れるという雑草が生い茂った森の中を数百メートル通り抜けた先にあるビーチ。対向車が来たら終わり。行けるだけ行った先に駐車場もなく、かろうじてクルマが数台停めることができるスペースがあるのみ。幸いクルマが1台もなかったので停めることができたが、ここはガイドブックに載せたらアカンと思う。
水の透明度がバツグンだった。ネットでも「八重山諸島随一の美しさ」などと書かれている。
しかし、「上から見て美しい」のと、「潜って美しい」のとは違う。多くのガイドブックが「美しい」と書いているのは「上から見て美しい」(=インスタ映えする)というケースが多い。そして、潜ってみると「は?」となることが多い。この川平タバガーも「は?」の部類だった。
どこまでも先が見渡せるのだが、どこまでも何もない。魚もサンゴもなかった。
上からインスタ映えしそうな写真を撮って、10分で退散した。
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2つ目、今日泊まる宿の目の前にあるビーチで潜った。
山原(ヤマバレ)という集落にあるビーチ(宿の場所は後述する)。宿の裏庭から10メートル。
ここは、「上から見て美しい」ビーチではない。砂浜もほとんどなく、水もキレイに見えない。
が、しかし!
ここは、私が探していた「潜って美しい」海だった。
潜った瞬間から驚いた。視界のすべてがサンゴ礁! 岸のすぐ傍でこれほどのサンゴ礁のジャングルを見たのははじめてだ。
興奮しすぎて、ここで写真を撮るのを忘れていた・・・。
後で宿のオーナーに聞いたところ、石垣島でも多くのエリアでサンゴの白化現象が起きているが、この山原エリアだけはそれが起きていないらしい。理由は分からないが、とにかく「潜って美しい」海はここ。
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3つ目。
ここは、私の潜ってきた海の中で、日本一かもしれない、と思った。
上のビーチから、西へ数百メートルの場所にある「山原海岸」。通称「クリスタルビーチ」。
このジャングルを潜り抜けた先に見えるビーチが「クリスタルビーチ」。
多分、誰もが行き方に迷う。
宿に「秘境クリスタルビーチ(山原海岸)へ」という案内図を置いてくれていた。
案内図の左上にある「島宿 island village」というのが今回泊まった宿(その真ん前に上のサンゴ礁のビーチがある)。案内図の右上に「Villa Crystal beach」という宿があるが、これが「島宿 island village」の別館。そこから地図上の赤い点線の道を歩いていく。
「遊泳危険」と書いているが、ビーチに行くまでの道の方が危険。
こんな道を歩く。
この写真だと分かりにくいかもしれないが、急勾配の下り坂を下っていく。ビーチサンダルは危険かも。
険しい岩の階段を下ったら、砂浜が広がる。
ここに行くのであれば、事前にネットで干潮の時間を調べておき、その前後1時間位に行った方がいい。水面上にサンゴが顔を出す。その上を沖の方まで歩いていくと、突然水深数十メートルの場所に出る。そこから飛び込んだら透明度数十メートルのグランブルーの世界が広がり、数百、数千の魚に囲まれる。この光景は、海の中で唸った。絵に描いたような絶景。感動した。
ダイビングツアーやシュノーケルツアーで沖の方まで連れて行ってもらえるなら、こういう光景も見ることができるだろうが、カネをかけずに潜るのであれば、このクリスタルビーチは超オススメ。
ただ、この山原地区には駐車場がない。もちろん、シャワーもトイレもない。集落なので路駐も厳しいと思う。ここを潜りたいのであれば、「島宿 island village」か、その別館の「Villa Crystal beach」に泊まることをオススメする(「島宿 island village」に宿泊しても、「Villa Crystal beach」の駐車場に無料で停めることができる)。どちらのvillaも安くはないが、それ以上の価値はある(詳細は明日書く)。
あと、水の流れが早いので、フィンとライフジャケットの着用をしておいた方がいいかも。「島宿 island village」に宿泊すれば無料で貸してくれる。
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ガイドブックには、これ以外にも絶景のビーチをオススメしている。それらも立ち寄ったが、おそらく「上から見て美しい」系であり、「潜って美しい」系ではないと思う。
以上、石垣島をぐるっと回った武田雄治の現地ビーチレポートでした。
ご参考までに。
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今日のランチは、宿泊した山原(ヤマバレ)地区で有名店だという「八重山 嘉とそば」という店へ。
海老好きなので「海老そば」を頼む。海老の出汁が効いた味噌スープのラーメンという感じだった。美味しかった。
宿泊した山原(ヤマバレ)地区は、夕食を食べる場所がない(金土日だけ空いてる串揚げ屋が1軒あるのみ)。ネットでは夜も開いていると書いているお店も閉まっている(”まん防”の影響か?)。
なので、クルマで10分程の川平(かびら)地区まで行き、「じんべい」という海鮮料理店へ行ってきた。地元民が集う居酒屋といった雰囲気だったが、美味かった。
もずく酢、ゴーヤチャンプル、煮魚、寿司盛り合わせ(上)。
食べすぎやな。
宿に帰ってから飲む。
75BEER(ナゴビール)。オリオンビールの工場がある名護市でしか売られていなかったプレミアムクラフトビールだが、最近沖縄全土で売られるようになった。
今日1日中、全速力で動いたので、ビール1本で酔った。
1行も本を読まず、1秒もペンを握らず、1秒もPCを開けなかった。こんな日は珍しいが、こんな日が必要なのだ。いつもよりかなり早い時間にベッドに入り、寝てしまっていた。