公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

「困った人」は「困っている人」 / 書評アカウント開設




依存、ウツ、不安、ひきこもり、トラウマ、発達障害、統合失調症、自殺願望……、大なり小なり、人は何らかの「心の病気」を持っているのではないか。

本書は、そのような「心の病気」を治癒していくにはどうしたらいいのかについて、元新聞記者の著者が、各界の名医・専門家への取材・インタビューを交えながらまとめてくれたもの。

精神科に限ったことではないと思うが、「5分で診察し、薬を出すからまた来てね」というのが、経営的には最も「効率」がいい。しかし、「心の病気」がそれで治るのか。

「心の病気」を抱えることになった根本的な事象が幼少期などにきっとあり、そこにネガティブ感情・思い込み・被害妄想が交じったりすることによって、心が病んでいくのだろう。本書は、この根本的なところと向き合う認知療法やオープンダイアローグについても紹介してくれているが、これは医学に素人の私でも非常に参考になった(私生活でも活かせる)。

スマホやアルコールに依存したり、不登校になったり、ひきこもったりという「困った人」は「困っている人」なのだ(P25)。そういう人を投薬や入院によって更生させるのは限界があるだろう。

「人は人とのつながりの中で癒やされ、力をもらい、生きていける」(P39)というのは真理だと思う。「人と人とのつながり」が希薄である人が、孤立という苦痛を回避するために「困った人」になる。

そのような「困った人」「困っている人」にこそ、真のつながり、対話、共感というものが必要であり、つまるところ、「人間関係」を取り戻すことが必要なのだ。

本書は、精神医学の本ではあるが、非常に読みやすく、「いかに生きるべきか」をも教えてくれる本でもある。自分が「困っている人」になった時、または、周りに「困っている人」がいる時に、どう対処すべきか。先端の医学から学ぶことは多い。


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先日の黒字社長塾の打ち上げにおいて、スタッフの方から、このブログの書評だけを別アカウントとしてまとめてはどうか、という提案を頂いたので、Instagramにて書評だけのアカウントも作りました。

ブログ読者の方から「書評を楽しみにしています!」「ブログで紹介して頂いた本を読みました!」と言われることは多いのだが、書評を投稿した時はアクセス数が(確実に)減るんじゃよ(だから、最近は書評と分からないようなタイトルを付けてるんだけどね)。

あまり書評は読まれないのかなぁ〜なんて思い、読んだけど紹介してない本は山程ある。

しばらく両方に投稿しますけど、本が好きな方はインスタもフォローして頂ければ幸いです。

以下のQRコードからアクセスするか、「takeda_books」で検索してくださいませ。


takeda_biiks

ホームパーティー

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先日知り合った沖縄とシンガポールの2拠点生活をしている会計士が、「ホームパーティーをやりましょう!」と彼の自宅に招いてくれた。共通の友達も含めた3家族で、ワインを持ち寄ってのパーリ。



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「ブリトー」を用意してくれていた。

ブリトー(burrito)とは、小麦粉で作られた大きめの生地に、肉・煮豆・ライス・チーズ・サルサなどの具材を春巻きのように包んだメキシコ料理。タコスに似ているようで、似ていない。生地が違うし、具材も違うし、具材を巻くところも違う。沖縄に来るまで、ブリトーもタコスも食べることがなかったが、どちらもハマった。こんな美味しいものがなぜ内地で流行らないのかと思う。



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家でタコパ(タコスパーティー)をすることはあったが、「ブリパ」は初めてだ。ブリトーを作るのも初めて。自分の好みのブリトーを作るのは楽しかった。



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この家庭では頻繁にブリトーやタコスを作るらしく、チリソースやホットソースが何種類もあった(そんな日本人の家庭、初めて見たわ)。辛いのが好きなので、「味変」しながら楽しんだ。

今日のホストは会計士だが、本業はシンガポールでの飲食店経営者。近々バンコクにも出店する。私の沖縄プロジェクトにも関心を持ってくれており、今日も色々と相談にのってくれた。その道のプロは、経験という土台に基づいた感覚を持っている。その感覚は知識を上回る。出会ってまだ2回目なのだが、頼もしき存在である。



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最後には、飲食店経営者のホストが日本蕎麦を作ってくれた。バリうま。シンガポールでは外国人受けする創作蕎麦も提供しているらしい。「沖縄プロジェクトでも〆は日本蕎麦を出したい」と言うと、「レシピ教えますよ」と。神か。

人生は人の縁が9割、ビジネスも人の縁が9割。何事も成功の条件のひとつは、自分より成功している人をどれだけ周りに集められるかだ。人の縁を大切にしない人が成功することはない。沖縄プロジェクトを本格始動させると、必要な人が引き寄せられ、必要な情報も集まってくるから不思議だ。縁尋機妙、多逢聖因。

話は尽きず、随分遅い時間まで語り合った。
今日も楽しい1日だった。




バイちゃ。



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R.I.P

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(画像はネットより拝借した)

黒字社長塾の打ち上げ

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沖縄に移住して1年と7日目。

この間、「黒字社長塾 in 沖縄」を3回実施した。少人数制の塾といえど、自社開催というのは大変であり、一人でやれるものではない。3回とも週末の開催だったにも関わらず、手弁当で手伝ってくれる方が現れ、この方々が事前の準備、開催当日の段取りや進行、事後のフォローまで、すべて手伝ってくれ、講師の私が「喋ること以外は何もしなくてもいい」という状況を作ってくれた。感謝しかない。この方々がいなければ、黒字社長塾は続かなかった。

12月の黒字社長塾が終わった時に、スタッフの皆さんと「打ち上げをしよう!」と言っていたのだが、皆さんとの日程が合わなかったり、行きたいお店の予約が取れなかったりと、思い通りに開催できず、予定より3ヶ月遅れで開催することができた。



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打ち上げの会場は、那覇の日本料理店「高ノは」さん。沖縄では数少ない高級和食店。なかなか予約が取れないお店なのだが、スタッフの一人がこのお店を贔屓にしており、なんとかねじ込んでもらった。

私が神戸でよく行く『バッカナール (Bacchanale)』の店主からも、「沖縄にいるなら『高ノは』に行ってください!」と言われていた。店主同士が知り合いらしい。

ということで、念願の「高ノは」に行くことができた。店主と奥様、2人で切り盛りされている小さなお店だった。料理も日本酒もおまかせで。店主が能登自信の復興を微力ながらも支援したいと、北陸産の食材を使ったお料理が多かった。そういう職人の姿勢は共感する。

しばし沖縄にいることを忘れ、金沢の料亭にでもいるかのような気分だった。



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女将さんの接客もとても良かった。一つひとつのお料理の説明をしてくれ、それに合わせてた美味しく珍しい日本酒を次々と提供してくれた。お料理が美味しすぎて、酒が進んだ。



takanoha

スタッフの皆様とは、黒字社長塾開催時以外はほとんど会う機会もなく、食事する機会もなかったので、今日は仕事のことからプライベートなことまで話が尽きなかった。楽しい1日だった。

また次回開催時もよろしくお願い致します。



takanoha

スタッフの皆様からギフトを頂いた。
嬉しいメッセージを添えて。

こちらが日頃の感謝を込めて開いた会なのに…、
「感謝を込めて」だなんて、心の中では号泣やで。

ワインが好きな私に、チーズとアンティパストの詰め合わせを。
自宅でちょびちょび頂きます。
感謝。


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【お知らせ】

●2024年最初の 黒字社長塾 in 沖縄 は、以下の日時で開催します。

2024年4月20日(土)13:00〜 18:00

テーマは「マネジメント」。詳細はこちら
懇親会もやります。私が懇親会に出るのはこれだけです。


●次回のYouTube Live は、以下の日時にお送りします。

2024年4月21日(日)20:00〜 21:00頃

テーマ未定(募集中)

今日の沖縄の風景

北谷 宮城海岸

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那覇 旭橋「あさひ」

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那覇 壺屋やちむん通り

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ハイアットリージェンシー那覇

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那覇 牧志 軽食喫茶カラーズ

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那覇 桜坂通り 桜坂劇場

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那覇 平和通り 予感珈琲

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何の予感?

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自宅

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taken with my iPhone.

沖縄移住1年と5日目 〜広島から学生が来てくれた

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沖縄完全移住、1年と5日目。

ちょうど1年前の今日、いまのマンションに引っ越してきた。上の写真は、その時に撮ったもの。

このマンションを購入しようと思った時、ここは更地だった。「絶対に地価は上がる」と思い、投資目的で購入することにしたが、移住して自分達で住むことになった。いつでも売れるように、いつでも貸せるようにと、このマンションの中で一番狭い間取りのごくごくフツーの2LDKを契約したが、自分達で住むのであれば、もっと広い部屋を買えば良かったと思うこともある。ただ、広すぎる家は不自由も多いし、売りにくく、貸しにくいので、これくらいが程よいのだと思う。ちなみに、地価はこの1〜2年で3割位上がっている。まだまだ上がると思うので、しばらく保有するつもり。




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この1年、雨の日以外はほぼ毎日走った海岸。今日も走った。とにかく気持ちいいランニングコース。


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夕方、アメリカンビレッジの近くで、かつての教え子と再会した。

去年まで広島の大学で教鞭をとっていたが、その時の教え子が1人で沖縄まで会いに来てくれたのだ。最後の授業の時に「出待ち」してくれた学生である。今春から社会人になる。

社会人になる前に「武田先生に話したいことがたくさんあります!」と、遠路はるばる北谷まで来てくれた。



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以前も一緒に焼肉を食べに行ったことがある。ガッツリと肉を食べたいかと思い、海が見えるシュラスコのお店へ行った。


最初緊張してるっぽかったけど、徐々に打ち解けて、色んなことを話してくれた。私も色んなことを伝えた。授業では言えないことも、あれこれと。授業の時と同様に、ペンとノートを持って、全部書き留めてくれていた。

3〜4時間喋っただろうか。最後に「来月から社会人になりますが、その前に武田先生に会えて良かったです」と言ってくれた。

別れ際、「先生、一緒に写真撮りましょう!」と、撮ってくれた。

今日も楽しく思い出に残る1日となった。
会いに来てくれてありがとう。

hiroshima



非常勤講師なんて、はっきり言って大赤字なのよ。それでもなんでやってるかって、学生達がちょっとしたキッカケで人生が変わるほどの行動を起こして、かれらの人生や人生観が変わっていくのを傍で見れるからだよ。真の教育って、知識を与えることでもなく、ルールを守らせることでもなく、点数を付けることでもなく、インスピレーションを与えることだと思う。かれらの目の色が変わる瞬間を見た時に、「あぁ〜これまで頑張ってきて良かったな〜」と思う。

教え子がどんどんと社会に出ていくが、世の為人の為に尽くせる立派な社会人になって、また沖縄に遊びに来て欲しいと思う。

沖縄移住1年と3日目 〜川北良造、石井竜也、加藤食堂

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沖縄2年目もルーティンの繰り返し。
ルーティンの先にしか成果なし。
数キロ先の浜辺までジョギングして、ヨガ・ストレッチしてから、自宅に戻る。



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帰って、珈琲入れて、この時期はパッションフルーツを。
たまにアップルバナナも。


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朝、宅急便が届いた。

高校時代にサンディエゴで知り合って以来、30年の付き合いがある親友のご夫婦からだった。不思議な御縁で、私のパートナーとサンディエゴの同級生とは以前から繋がりがある。話せば長くなるので省略するが、サンディエゴの同級生が我々を繋いでくれた、ともいえる。なんとも不思議な関係なのだ。

そんな旧友のご夫婦が、新生活のお祝いにと、人間国宝 川北良造先生が制作されたグラスを贈ってくれた。

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これは飛び上がるほど嬉しい。写真では分かりづらいが、底の部分の木目がとても美しいワイングラス。日本酒にも使える。木のぬくもりを感じながらお酒を頂く。粋だね。

3年前に金沢にある川北良造先生の工房を訪れたことがある。一つひとつの作品は、クルマが買えそうな値段だったので、このワイングラスもきっと貴金属が買えそうな値段に違いない。Nご夫婦、ホントにありがとう。大切に使わせて頂きます。90歳になられた川北良造先生のエネルギーも頂きながら。


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幸せな気分に浸りながら、午後、沖縄コンベンションセンターへ。
「石井竜也スペシャルコンサート2024 IN OKINAWA with 琉球交響楽団 弦楽アンサンブル」へ行ってきた。

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TVを置いてない家庭も多いが、我が家はTVを置いている。時々ではあるが、感動する番組に出会うことがある。「モニタリング」もその一つ。一般人に扮した歌手が歌を歌い周りを驚かせるという企画は、その歌唱力に毎回感動する。石井竜也氏の歌唱力も感動して涙が出そうになる。

そんな石井竜也氏が沖縄に来るならばと、チケットを取ったのだ。


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(※ 上の写真はネットから拝借した)

トークも面白い石井竜也氏。オープニングで「モニタリングの石井竜也です」から始まり、場内を爆笑させる。その後も、歌とトークで、感動と笑いを提供してくれた。米米CLUBの曲を少なくとも2曲は歌うだろうなぁ〜と思っていたが、ちゃんとその2曲だけ歌ってくれた。「♪ 諦めという名の傘じゃ〜」というやつと、「♪ 強がりの汽車を〜」というやつね。琉球交響楽団によるオーケストラバージョンで。

それにしても歌が上手い。64歳とは思えぬ歌唱力。米米と同時代に一世風靡したロック歌手の中には、もう体力が衰え、声が出ていないのに、過去の栄光にすがるように活動を続けている人もいる。聞くに堪えない。ルーティンの繰り返してきた人とそうでない人の違いは歳を取ると出るね。



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石井竜也氏は相当沖縄が好きらしく、今回の来沖の際に、沖縄県庁を訪れ、首里城復興支援のため全国のファンから寄せられた寄付金と石井竜也氏が製作したシーサー「イシーサー」を県に贈っている。今回のコンサート中のトークでも、「首里城の火災や能登の震災に心を痛めた」「微力ながら力になりたい」というようなことを言っていた。


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コンサート会場では、その「イシーサー」も展示されていた。
なんともかわいいシーサー。


2時間のコンサートはあっという間に終わった。
また来て欲しいなぁ。


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コンサート会場から徒歩圏内に行きつけの『加藤食堂』がある。我々が着くや、「コンサートどうでしたか〜〜??」と笑顔満開で迎えてくれた奥様。1ヶ月以上も前に「コンサート終わったら寄ります」と予約したのだが、すごい記憶力やな。さすがや。


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いつも何を食べても美味しいが、今日は特に「カスレ」というフランス郷土料理である煮込み料理が最高に美味しかった。鶏もも、白いんげん、ソーセージ、ベーコンを煮込んだもの。これはハマりそう。



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今日もグラスで4〜5杯頂いたが、この白のシャルドネが口に合った。帰ってからネットでまとめ買いした。



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オーナー加藤さん。いつも幸福度を上げてくれてありがとう。


我々の沖縄プロジェクトも無事に入居審査が通り、シェフの沖縄移住も決まり、あとはやるのみ。多くの方々の幸福度を高められる場所にしたいと思う。


(※ 写真は許可を得て掲載している。)

沖縄完全移住1年! 〜 わが投資術

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1年前の3月1日に沖縄に移住してきたので、今日でちょうど1年。

1年前の今日、伊丹空港に父が見送りに来てくれた。友達もサプライズで来てくれた。出発の時間までみんなでお茶した。懐かしい思い出だ。那覇に着いてからディーラーに直行し、ポルシェを引き取った。ポルシェもちょうど1年ということになる。クルマ必須の沖縄で、すんごい走行した。関西でフェラーリやアストンマーティンを乗っていた時の年間の走行距離を、1ヶ月で超える。3回オーバーヒートで入院したが、今は快適・快走。燃費は悪いが良いクルマじゃ。

新居の鍵の引き渡しは3月5日だったので、しばらくセカンドハウスにいたが、この日から沖縄ライフが始まったのだ。セカンドハウス(多拠点ライフ)と定住は全く異なる。住み込んで分かったことの方が多い。

「やっぱムリ」となって本州に戻っていく移住者も少なくないらしいが、我々の場合は逆だった。こんな良い環境にいると「戻るのムリ」となった。北谷に遊びに来てくれた友達の中には、「これまでよくあんな所(東京や大阪)で生活してたなぁ」と、移住を考え出した人もいる。仕事や家族の関係ですぐに住む場所を変えることができない人の方が多いだろうが、住む場所を変えるというのは大切なことだと思う。私もここに来て人生が変わったが、ここに永住することはないと思う。いつでも住む場所を変えれるように、あらゆる備えはしているつもり。先のことは分からんが、当面は沖縄と北谷での生活を楽しみ尽くすのみ。


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毎週誰かが沖縄に来てくれる。
今日も学生時代からの友達が来てくれた。


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那覇の『島ノ飯 みなもと』という和食のお店にて。このお店、先週も来たのだが、気に入ったので2週連続で来た。この1年でリピートしたお店も随分と増えた。



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何を食べても美味しいお店だが、〆の「イカ墨と島ダコの釜飯」も美味しかった。店の人から「余ったらおにぎりにしますのでムリしないでください」と言われたが、底なしなので全部食べた。大きなお茶碗3杯分。余裕。


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2月末をもって、これまで支援をしていた企業との契約が満了した。財務担当役員から「弊社の未熟な経理部に親身にアドバイスを頂きまして、本当にありがとうございました」、「毎回目から鱗のご提案で、発想の転換を求められることばかりで大いに刺激を受けました」という連絡を頂いた。毎回、契約満了の時は若干の寂しさもあるが、このような評価を頂けることは嬉しい限りであり、最高の報酬だ。契約満了となっても、お付き合いは続けていきたい。

3月からまた新しいお客様が増える。うち1社は沖縄でのIPO準備会社。初の沖縄クライアントになる。沖縄での起業とIPOに貢献したいと思っていたので、期待を超える結果を出せるように、またコツコツとやっていこうと思う。


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今日会った友達が、私が一番好きな西宮の洋菓子店「TSUMAGARI」のクッキー詰め合わせをお土産に持ってきてくれた。何を頂いても嬉しいが、TSUMAGARIは特に嬉しいね。さすが旧友。好みをよく知ってはる。


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日本中の人が発売を待ち焦がれていた『わが投資術』を読んだ。


わが投資術 市場は誰に微笑むか
清原達郎
講談社
2024-02-29



2005年に公表が最後となった長者番付で、「タワー投資顧問 運用部長」(サラリーマン)の清原達郎氏が約100億円を稼いで日本一となり話題となった。その清原氏は、その後、喉頭がんになり声を失い、年齢を重ねエネルギーも情熱も失っていき、昨年「引退」したらしい。25年間のヘッジファンドの運用で致命的なミスもたくさん犯してきたという清原氏が、投資での成功・失敗等の経験を綴ったのが本書。

「役に立たない訳がない」のは分かっていたが、めちゃくちゃ面白かった。

以下、私のメモです(本書の文言を若干編集しています)。少し長いですが、備忘録として残しておきます。

●大多数の投資家と違う考えでいようと思うなら「常識を疑う」。「嘘か本当かは知らんが、とりあえずそういうことにしといてやろうか」という態度で生きていくしかない

●もっともらしい常識でも、99.99%正しいとは思っても、100%正しいと思うのは有害

●大多数の投資家の判断に強いバイアスがかかっていれば投資のチャンス

●投資家はマクロ(為替、金利等)で勝つのは非常に困難だが、ミクロでは勝てるチャンスが多い

●何かに時間を使いたければ何かに時間を使うのをやめなければならない(多くのアナリストがフォローしているような株のリサーチは原則しない)

●個人投資家が日本の大型株に分散投資したいならTOPIXのETFが一番合理的

●PBRは役に立たない(純資産は解散価値ではない)

●見るべき指標はネットキャッシュ
 ・ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%−負債
 ・ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ÷時価総額

●頻繁に売り買いするのが趣味の人はバリュー投資は向かない。最低2倍は狙うべき。

●マザーズ(現グロース)は、中身が冴えない割には高PER銘柄が多く、最悪の市場

●「株式投資の才能」なんてない。あるのは「自分の失敗からどれだけ学んだか」だけ。

●確実に儲かる投資もない。儲かる確率を上げていくしかない。

●難しい確率を勉強するなど株式投資には不要。興味を持った会社のHPを眺めている方がよっぽどマシ。

●買いのチャンスは一瞬。コロナのパニック時も、買いの絶好のチャンスは2020年3月19日の14時から引けまでの1時間だった。

●人類がどんなに悲惨な目にあおうが、相場がそれを織り込んで暴落したら「買い」しかないのですよ

●相場というのはmagnitude of surprise(驚きの程度)に反応する

●ESG投資はナンセンス。EやSに(投資顧問会社が)口をはさむべきなのか?

●行き過ぎたESGの議論のために「統合報告書」とか「サステナビリティ・レポート」とか企業にとって無駄なコストが増えすぎ

●くだらない株主提案、ふざけた株主提案が多すぎる。提案一件につき100万とか200万とか取ればいい

●私(清原氏)のボヤキですが、(内需が縮小し)海外でビジネスをやっていかなければいけないのに、日本人はここまで英語が下手でどうするの?

●何かをやろうと思えば何かを削らないといけないと思うのですが、くだらない国語の授業を削るべき。小林秀雄の文章は何が言いたいのか全く不明。日本の国語の授業は「非論理的な思考」の訓練の場みたいなもんだ。


ちなみに、長者番付1位になった後、元モデルという背が高くスタイルがいい女性がアポなしで、5000万円もってやってきたらしい。受付で断ったらしいが。そういうこともあるんだね。

日本風力開発の粉飾決算を金融庁に告発したのは清原氏だという話は驚きだった。ヘッジファンドをやっていた25年で金融庁に不正会計を告発したことは2回あり、もう一方は、より規模の大きな粉飾決算だったが監査法人が問題視しなかったこともあり何事もなく何年も経っているとか。どこ??

沖縄移住365日目 〜 人間関係の真実、愛とためらいの哲学

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沖縄に移住して365日目。
あっという間の1年だったなぁ。

移住して本当に良かった。人生が変わった。
もう戻れない。戻る気ゼロ。




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皮がむけてた。
バリ焼けだな。




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1年前は沖縄に友達が3人位しかいなかったが、人脈が蜘蛛の巣状に広がっていった。波動が合う人は引き寄せ合うのだ。逆には波動が合わない人は反発し合って勝手に消えていく。それが人間関係の真実だ。但し、縁は自分から作っていかなければならない。じっとしていて人間関係が築かれることなんて、ない。

今日、北谷に住む不動産投資家を食事に誘った。年上の方で、投資歴・投資額は私を遥かに上回り、ホテル開発や事業投資もされている。金融機関にも顔が広い。これから私が沖縄で不動産事業を展開していくにあたって、この方の知識と人脈にはすがらなければならない。こういう点と点の繋がりが、一瞬で蜘蛛の巣のように無数の線となって広がっていくのだ。これが人の脈というもの。脈がある人には「地球上のどこにいても会いに行く」というスタンスだが、必要な人は意外と近くにいるんだよ。



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愛とためらいの哲学 (PHP新書)
岸見 一郎
PHP研究所
2018-03-09



先日紹介した『つながらない覚悟』『孤独の哲学』の関連本。

いずれも真の人間関係を教えてくれる良書。

恋愛における対人関係は、他の対人関係と基本的に同じ。交友関係を築けない人にとって、真の恋愛関係を築くことは難しい。恋愛の相手とのつながりを強制する「支配・依存関係(共依存関係)」にある人が多いと思うが、著者は、それを「偽りのつながり」であり、自分に自信がないか、自分にしか関心がない証拠であるという。

では、本当の愛とはなにか。著者はいう。それは、たとえ相手から愛されなくても、相手を愛することなのだ。相手から感謝されなくても、自分に価値があると思えることなのだ。相手の存在が、自分の存在を強めてくれることなのだ(詳細は第3章参照)。

相手に強制できないのは、愛と尊敬の2つである。「私を愛して!」というのは根本的な誤りである。誰を愛するかではなく、いかに愛するかを考えなければならない。つまり、「愛は技術」なのだ。エーリッヒ・フロムのいう「Art of Loving」なのだ(詳細は第4章参照)。

人は一人では生きられず、他者との繋がりの中で生きていく。恋愛関係(特に婚姻関係)が、他の対人関係と違うところは、人生の主語が「私」ではなく、「私たち」になることである。真の愛を生き始めた時、私たちは不安にも孤独にもならず、支配も依存もせず、相手との繋がりを感じながら、(本当の意味での)「自立」した幸せな人生を生き始めることになる。

岸見一郎氏の本を3冊続けて紹介した。どれも似たようなことが書かれているが、どれも大切なことばかり。『嫌われる勇気』のように優しい文体で書かれているが、熟読すべき深い内容だと思う。

中村邸翌日

中村邸

ドリカムの中村邸の翌朝。

サウナーは朝からサ活に勤しみ、水風呂に飛び込む。

プールの使い方を間違えとる。




中村邸

起きたら、ダイニングにお重箱が並べられていた。近くにあるKPGグループのホテルから運んできてくれたらしい。洋食と和食の2種のお重箱があったが、私のパートナーは旅先でも朝食を食べないので、私が和洋両方とも平らげた。めちゃくちゃ美味しかったが、私も普段は朝食を食べないので、胃袋が崩壊気味だった。1日1組のゲストのために、これ以外にも、ホットコーヒー、アイスコーヒー、各種ジュース、サラダ、スープなども用意してくれていた。すごいな。


11時のチェックアウトの時間まで、各自自由に過ごした。私は、海が見える場所で、ぼーーーーっと過ごした。最高の贅沢だ。



中村邸


最後に中村邸の玄関前で記念撮影。

「中村邸泊まる!?」とLINEしたら、即返事くれた友達ファミリー。
その行動力も、”LOVE LOVE LOVE” だ。

ルルルルル。


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中村邸の近くにある道の駅に行ったら、もうパッションフルーツが山積みされていた! 嬉しい! 


パッションフルーツ



パッションフルーツはプランターでも育てられるらしいので、今年から自宅で育てることにした。


パッションフルーツ



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内地から来てくれた友達もいたので、道の駅をハシゴして買い物しながら、絶景スポット『果報バンタ(かふうばんた)』へ。


果報バンタ


果報(かふう)は沖縄の言葉で「幸せを運ぶ」、バンタは「崖」の意味。ここは、沖縄の陸海空の神様が集い、座る場所と言われている『三天御座(みてぃんうざ)』という場所でもあり、パワースポットと言われており、観光スポットにもなっているが、どうもそのパワースポットとやらに興味が湧かない。ただ景色を見ながら癒やされた。

そんなこんなでウロウロしてたらいい時間になったので、帰路についた。



家に帰って、中村邸に置いていた『Bali Houses』という図鑑のような本を買った。マーケットプレイスで安かったので。バリスタイルの不動産も研究しようと思う。いつか海の見える場所で平屋の家を建てたいが、その際はバリスタイルにしよう。バリ島に行った翌週に中村邸に泊まったというのも、何かの縁か引き寄せなんだろう。シランケド。

Bali Houses: New Wave Asian Architecture and Design
Tettoni, Luca Invernizzi
Periplus Editions (HK) ltd.
2003-03-15




引き寄せといえば、1月にシンガポールに行った時から、シンガポール在住の日本人と知り合いになれないかなぁ〜と思っていたのだが、念ずればすぐに引き寄せられるもんだね。沖縄とシンガポールを行き来している会計士(USCPA)と出会った。しかもシンガポールで飲食店経営をしていると。数ヶ月後にはバンコクにも出店すると。出資者を募るので一口絡まないかと。「オーナーになればバンコクに行かざるを得ないっすよね」と。よく分かっとるな。出会って2時間で出資を決めた。4月から那覇・バンコク直行便も出るので、行かなきゃね。

ドリカム中村氏の別荘に宿泊

中村邸

今日は、ドリカムの中村正人さんの別荘「中村邸」に宿泊。

極上の空間・時間。



中村邸

恩納村にあるレコーディングスタジオ付きの別荘。今でも年に数回は中村さんが使っているらしいが、未使用の期間はKPGがプライベートヴィラとして運営し、1日1組限定で貸し出している。

とはいえ、1泊20万円を超えるので泊まることはないだろうと思っていたが、県民割特別プランを期間限定4割引で販売開始した日に電話したら、運良く借りることが出来た。

しかも、何人で泊まってもいいというので、昨夜我が家に遊びに来てくれた友達2家族も一緒に泊まった。

これまで六麓荘をはじめ錚々たる豪邸を見てきたが、次元が違った。デカすぎる。門をくぐった瞬間から、発狂した。”Dreams come true” とはこういうことだね。



中村邸

室内は完全にBali House。
実際に中村正人氏がバリや世界中から家具や調度品を買ってきたものらしい。一つひとつの家具も高価なものばかりで、そんじょそこらのインテリアショップよりすごいものが並んでいた。リビングのライトもヤバい。家具と運送費だけでどれだけかかったんだろうかと、どーでもいいことを考えてしまう。有形固定資産に計上されてるんだろうか……とか、職業病だね。何とかしてくれ。

リビングから恩納村の青い海が一望できる。マジ最高のロケーション。



中村邸

巨大な平屋には3つのゲストルームがある。部屋の名前は「Ubud」「Kuta」「Tegalalang」と、バリの地名が付けられている。



中村邸

一番大きなゲストルーム「Ubud」。天井が高い。
外には東屋。



中村邸

「Ubud」のバスルーム。バスルームだけでも20畳以上ありそう。外にはサウナもある。



中村邸

今回宿泊する3家族の中で、我々が一番朝が遅いと思われるため、我々は離れの「Tegalalang」で寝ることにした。まるでバリにいるような雰囲気。すごく気に入った。



IMG_3186

廊下もすごい。



中村邸

全部中村氏が買い付けたものらしい。


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15時にチェックインして、スタッフの方に広〜い別邸を案内してもらった後は、各自、好きな場所で、好きに過ごした。

男性陣と女性1名は「とりあえずビール」の前の「とりあえずサウナ」。

90℃の高温サウナで汗を流した。


中村邸

そして、飛び込んだ。

気持ちいい!

今日の沖縄はいつもよりかなり寒く(といっても15℃くらい)、プールの水も冷たかったが、サウナの後に飛び込むにはいい感じ(そういう目的のプールじゃないんだが……)。


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ととのえた後は、BBQ。
ホントはプールサイドでBBQをする予定だったが、風が強かったため、室内BBQに変更。

乾杯! めんそーれ!

nakamuratei




肉の写真を撮り忘れたが、〆で作ってもらった沖縄そばベースのイカ墨焼きそばも最高に美味しかった。

中村邸



今日も日付が変わるまで呑んだくれた。

中村邸


今日も、中辛から純米大吟醸まで、よく呑んだわね。



中村邸


なかなか経験できない空間で、波動の合う仲間たちと、楽しい時間を過ごすことができた。プライスレスな経験だ。

殆どの沖縄県民も知らない県民割の情報を引き寄せた私を誇りに思う。今日もまた記憶に残る1日となった。

日々楽しむのみ。No Fun, No Life!!


(※ 写真は許可を得て掲載している)
新刊書
公認会計士


プロフィール
公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●関西学院大学 非常勤講師

武田雄治


■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のHPよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。

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決算早期化の実務マニュアル第2版


決算早期化の原理原則!
決算早期化が実現する7つの原則


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