公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

ぷらっと二日市温泉→太宰府→博多

大丸別荘

昨日から二日市温泉に入った。
予約したのは「大丸別荘」という温泉宿。塀に囲まれた敷地に入った瞬間から、周囲の街の雰囲気を忘れさせ、別世界にいざなう。創業150年の伝統と格式が伝わってくる。日本書紀にも登場し、皇太子徳仁親王殿下も来荘された宿だという。短パン・Tシャツ・バックパックで来る場所ではなかったかもしれない。

チェックインして直ぐに向かったのは、温泉ではなく、6000坪の敷地のうち3500坪を占めるという日本庭園。この庭園がまた素晴らしい。ひとつの温泉宿の庭園としては別格の広さではないだろうか。

誰もいない庭園で、ひとりただずむ。

大丸別荘


大丸別荘


大丸別荘


大丸別荘


部屋も温泉も食事もサービスも素晴らしかった。「非の打ち所がない」とはこういうことをいうのだろう。「非」が見当たらない。facebookにもアップしたら、思わぬ方からコメントを頂いた。恩師平松先生が、大学院生時代、学問の神様である太宰府天満宮に毎年のように通い、その都度「大丸別荘」に泊まっていたらしい。「貧乏学生にしては贅沢な宿やった」、「愉快な思い出がいっぱいの青春時代の一コマ」だったと。学生時代からこんな宿に泊まっていたのか・・・。「愉快な思い出がいっぱいの青春時代の一コマ」って、いったいここで何をしてたんや・・・。

その平松先生から、追加のコメントをもらった。「大丸別荘に『ニンフの湯』というお風呂があった。まだあるかな?」と。 館内にいくつかの温泉がある。直ぐに館内マップを見たが、『ニンフの湯』がどこにも見当たらない。名称が変わったのかもしれない。旅館の方に「50年程前になるかもしれないが、ここに『ニンフの湯』という温泉はありましたか?」と聞いてみるも、50年も前から働いている人がいない。「私の恩師が50年程前にこの宿に通っていたようなのです」と言うと、直ぐに調べてくれた。

『ニンフの湯』は平成に入った辺りまで存在していた。しかし、現在の大浴場(これは本当に大きな浴場)が完成した際に、『ニンフの湯』は取り壊し、第二駐車場になったそうだ。平松先生に、『ニンフの湯』はまだありますよ! と伝えたかったが、叶わなかった。残念だ。

私が旅館の方に御礼を申し上げると、旅館の方が最後に一言、聞き流す訳にはいかない一言を発した。「当時はまだ混浴が残っていたのですよね〜」。

ホンマでっか!

そりゃ「愉快な思い出がいっぱいの青春時代の一コマ」なはずだ。。。

貧乏学生でも通う理由が解けた。

『ニンフ』の意味をググると、「ギリシア神話で、女の姿をして、おもに川や泉の辺に出て来る精霊。妖精。nymph(ニンフ)」とあった。そのままやん。

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今日は、九州もようやく晴れたので、再び太宰府に向かった。
蒸し暑い。着いた時には汗をかき、喉がカラカラだった。

昨日臨時休業だった隈研吾デザインのスターバックスが開いていたので、ひと休み。
中も隈研吾。
読みかけの小説を読み耽るが、このデザイン・空間は落ち着かない。

スタバ_太宰府表参道_隈研吾


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このスタバに近くに光明寺(光明禅寺)という日本庭園が有名な寺があるのだが、ここは今日も休業だった。残念。

素通りして、九州国立博物館へ行った。「筑紫の神と仏」という特別展に興味があり。
地元では「九博」と呼ばれ、人気の博物館らしい。あまりにもデカイ博物館に、来場者は数名だった。外国人観光客が2人いた。どこから来たんだろうか。展示物の数も圧倒された。2時間くらい滞在しただろうか。教科書で学ぶ歴史よりも何倍も面白い。

九州国立博物館


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「九博」と太宰府天満宮はトンネルで繋がっている。再び太宰府天満宮へ行った。
今日は数名の観光客がいた。
私は本殿よりも、敷地内の木々に惹かれた。

太宰府天満宮


ひとつひとつの木の生命力を感じる。
どんな木も、最初は小さな種であり、深く根を張り、地表に芽を出したところから始まる。そこから何十年、何百年と根を張り続けることにより、この木のように多方面に枝を伸ばすことができる。これが生命というものだ。根を張らないものが、枝を伸ばすこともできないし、風雪に耐えることもできない。どんな不条理にも、どんな理不尽にも耐えるだけの強靭さを持つには、地表から見えないところでコツコツを努力するしかない。

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太宰府天満宮_ViiiV cafe


秘書から、太宰府天満宮の参道にインスタ映えするカフェがあるとの情報をもらう。インスタを見ると、桃が丸々乗った「桃パフェ」が人気だとか。「それは、いい歳こいたオッサンの俺に、桃パフェを頼んで、インスタにアップしろという指命なのか?」とハテナだらけなのだが、旅の恥はかき捨てというじゃねーか。驚くような自撮りをしてやろうと店に向かったが、女子ばかり20組が店の前で行列しているのを見て、引き返した。ごめん。無理。。。

別の珈琲が美味しっそうなカフェに入った。腹ペコだったのでティラミスも。甘党なのよ。



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糖分を補給したところで、太宰府を後にし、博多に向かう。


太宰府駅

ぷらっと太宰府 → 二日市温泉

昨夜の時点で、長崎行きの列車の運休が決まっていたので、朝イチのリムジンバスを予約していた。しかし、これも朝、運休決定。もう「西には行くな」というお告げだろう。何事も抗わない。軍艦島ツアーなど長崎の予定を全てキャンセルした。

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秘書が

「温泉でもどうですか?」

と博多の近くで一人で泊まれる温泉宿を調べてくれた。私が疲れ果てていたのを知っているのでググってくれたに違いない。細かなところまでよく気が利くので助かる。サイトを見て一目惚れ。二日市温泉の「大丸別荘」という宿を予約した。

地図を見たら、太宰府天満宮の近くにある。よし、今日は太宰府で観光して、その後、二日市温泉に行ってぼんやりするという一日にしよう、と決めた。

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太宰府駅からタクシーで数分上がったところに「山蔵」という朝締めた地鶏を提供してくれる店があるらしい。これも秘書が薦めてくれた。

人気店だと思い開店前から並んだが、この大雨の影響で、客は私だけだった。「よくこんな日にお越しになりましたね」とマスター。「西宮から来た」というと驚かれた。マスターも旅が好きで、海外も日本も色んな所を旅したという。学生時代は博多から長崎まで歩いたこともあるらしい。淡路島も徒歩で一周したことがあるというから、かなりの変態かもしれん。社会人になってからは、ハイアットの料理人として働いていたので、世界中のハイアットを転々としていたと。上海も北京もシンガポールも行ったが、最後は日本に帰りたくなり、大阪南港でしばらく働き、(私が昨日泊まった)博多のグランドハイアットも開業後に料理長をしていたという。外資系巨大企業の料理長は組織の論理で料理しなければならず、ストレスだったようだ。ホテルのレストランはそういうもんだろう。外国人富裕者にカネを落としてもらわないと商売が成り立たないからね。

そんな話をしながら、目の前で地鶏を焼いてくれた。TV取材や有名人も多く訪れる店。東京や大阪で出店しないかという話もあるらしい。でも美味しい地鶏が取れるこの地から離れるつもりはなさそうだ。

その地鶏の炭焼き、食べた瞬間に唸り声をあげそうになるほどの美味しさだった。これは美味しい。これほど美味しい地鶏を食べたのは初めてかもしれない。食べ終わるのがもったいないと思うくらいに美味しかった。幸せなひとときだった。


炭焼地鶏 山蔵



食後のコーヒーは、なんと5円。コーヒーを飲みながら(太宰府天満宮以外の)オススメスポットを聞いたら、「ここから歩いて5分の所に竈門神社(かまどじんじゃ)があるから、行ってらっしゃい」と言われる。人気漫画「鬼滅の刃」の聖地だという。「鬼滅の刃」を読んだことはないから内容を知らないが、大ベストセラーになっていることは知っている。聞いた手前、行かない訳にはいかず、竈門神社へ向かった。

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竈門神社_鬼滅の刃


漫画の聖地とは言え、こんな大豪雨で、警報が出て、避難勧告まで出ている最中に、山の上の神社に来る人間なんている訳がない。私一人しかいなかった。

けど、癒やされた。

いつの日か、海外渡航も自由になると、ここにも外国人観光客が溢れるのだろうか。いまここに来れたのはラッキーかもしれない。


竈門神社_鬼滅の刃


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下山して、太宰府天満宮へ。
ここの参道も無人。
店もほぼ全てが臨時休業だった。

太宰府天満宮



この参道にある、隈研吾がデザインしたというスタバで読書しようと思っていたが、ここも臨時休業だった。

太宰府天満宮スタバ_隈研吾


もしかして、太宰府天満宮も臨時休業か・・・と不安になったが、閉まってはいかなった。
無人だったが。

太宰府天満宮


ホントに誰もいなかった。
もう地球上に俺しかいないのではないか・・・という恐怖心が出てくるほどに無人。

太宰府天満宮



ここに来て、今日が七夕だと知る。

太宰府天満宮_七夕



「愛で生きる」
さとみちゃん、愛とは思いやりであり、相手に自分を捧げることだよ。

太宰府天満宮_七夕



リアルすぎる・・・

太宰府天満宮_七夕



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太宰府天満宮やその周辺を観光した後に、二日市温泉へ向かう。

予約した宿は、150年の歴史がある伝統の宿だった。

長くなったので、続きはまた明日。



ぷらっと博多

博多_中洲_ワインバー


色々と疲れたので一人旅に出ようと思ったが、海外渡航は未だ厳しい。国内はどこがいいだろうかと考えたが、新幹線での移動は高いので、スカイマークが飛んでる所を順番に回る旅をしよう。

と、長崎行きのチケットを取ったのだが、神戸空港に向かう途中で欠航確定。そのまま新神戸駅から新幹線で博多に向かったが、博多から先が一時運休。そのまま終日運休が確定。

ということで、博多で足止めを食らうことに。。。

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まぁ、人生は想定外の連続だから、なんとも思わない。むしろ、旅のトラブルは思い出になるはず。抗っても仕方ないことは抗わない性なので、終日運休を知った1秒後から気持ちを切り替えて、博多ナイトを楽しんでやろうと、飲みに出かけた。

旅先では(海外でも)google mapが一番使える。google mapで「ワインバー」と検索し、良さそうな店に入る。中洲の横を流れる那珂川を見下ろせるバーカウンターでピノ・ノワールを嗜む。かなり良いワインを頂いた。「T6O」という店。

マスターいわく、今日の午後は那珂川にも大木とゴミが大量に流れていたと。かなり雨が降ったらしい。

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お決まりの屋台にも行ったら、私と同じように足止めを食らった客ばかりだった。隣に居た客も、開き直って、「博多の夜を楽しんでやる!」と言っていた。

そうそう。人生は楽しんでなんぼ。

No Fun,No Life !!

人間以外の動物は、ストレスを抱えることがあるんだろうか。色んなしがらみや人間関係が理由でストレスを抱えるのは人間だけなんじゃないだろうか。一度しかない人生、ガマンして生きることへの美学の追求よりも、いまここを楽しむことを選択すべきではないか。ガマンすることではなく、生きることに懸命になるべきだと思う。「本当はどうしたいのか」を自分に問う時間を持つことはとても大切だと思う。

『しあわせとは、あなたの考えと言葉とおこないが、調和していること』(マハトマ・ガンジー)なのだから。



博多_中洲_屋台

区切りの日

久しぶりにドラマを観た。
『半沢直樹 特別総集編』
面白いねぇ〜。

こんな組織では働きたくないが、上戸彩の夫にはなりたい。


東京中央銀行


東京中央銀行の通帳 w


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YouTube『黒字社長塾セミナー』の第3講を公開しました。前回の続きとして、2011年から全国で開催した『1年で会社を黒字にする方法』セミナーを配信しています。

『黒字社長塾セミナー』をオンライン化するために、YouTubeで『黒字社長塾チャンネル』を立ち上げたのに、『黒字社長塾セミナー』の更新が2ヶ月ぶりになってしまった。第4講も収録済み。近いうちに公開します!


▼閲覧は、画像をクリックしてください。
黒字社長塾_収益を増やす方法


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拙著『「経理」の本分』に続き、『決算早期化の実務マニュアル〈第2版〉』も増刷決定!
発売から8年経っても増刷されるのは名著の証ですな。。。






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KPMG時代の同僚と共著を執筆していたのだが、本日書き上げて納品した。
これで「〆切」のある仕事をすべて終えた。

そういえば、昨日(7月4日)は私の独立記念日。
独立から16年目突入も、もう「〆切」が何もない。
初めてのことだ。

色んな意味での「区切り」を付けた。

ということで、明日から旅に出る。

橘玲著『女と男 なぜわかりあえないのか』 (文春新書)




出たら買う、橘玲。
本書も面白かった。

何事も「原因」と「結果」があり、「男女の性愛の非対象性」も(進化論的にみれば)意味がある。男に強い性欲があることも、女が子供への強い愛着があることも、男のペニスが(ゴリラより)長いことも、女が性交中に喘ぎ声を出すことも、男が連続して「いく」ことができないことも、女が連続してオーガズムをすることも・・・、ちゃんと意味がある(それぞれの理由は本書にエビデンス付きで載っている)。

農耕開始以降、人類の1万年の歴史の中での乱婚 → 一夫多妻制から生まれた慣習や、より多くの子孫を残すという目的のために、女と男は別々に進化し、遺伝的にいまに引き継がれている。

夫が部下の女性と食事しただけで妻はなぜ嫉妬するのか、男は女をなぜ支配したがるのか・・・こういった話も、進化論的にみれば腑に落ちる。

性愛以外の話も面白かった。

政治家や経営者になぜ女性が少ないのかというのも、進化論的に、男女のリスクに対する考え方の違いから説明している箇所は納得できる(第25章〜第26章参照)。

本書で男女の性差の全てが分かる訳ではないが、常日頃の疑問の幾つかは氷解した。

「男は強すぎる性欲に苦しみ、女は強すぎる共感力に苦しむ」(P243)

なるほど。


※橘玲氏の『上級国民/下級国民』にも、男女の性愛の非対象性について触れている箇所があるので、興味ある方はこちらもオススメします。

知的生産術

youtube live


昨日は、YouTubeの収録3本の後、YouTube Liveだった。
生でLiveをご覧頂いた皆様、感謝致します。

YouTube Liveでは、「知的生産術」をテーマに、今回から、「.ぅ鵐廛奪畔圈廖岫▲好襦璽廛奪畔圈廖岫アウトプット編」の3回に分けて話していくことにしており、昨日は「.ぅ鵐廛奪畔圈廚鬚伝えした。

しばらくアーカイブを残しておくので、興味ある方はご覧下さい。上の画像をクリックして頂ければ閲覧可能です。

今回喋りながら思ったが、私の情報収集源や情報収集方法はこの数年変わっていない。その間に色んなメディアが登場しているけど、そういうものを見ることもない。情報過多の中、いかに情報を収集するかよりも、いかに情報を削ぎ落とすかの方が大事だろう。必要な情報なんてそれほど多くないのだから。

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ライブから4時間後に、「いいねボタン」の横の「BADボタン」が1つ押されたのだが、こういうボタンをクリックするヤツの気がしれない。管理画面から色々分かるようになっているのだが、この人はLiveを殆ど見ていない。退出するなら跡を濁さず去れ。

amazonのカスタマーレビューでも星(★)1つを付けて悪評を書きなぐるヤツが多いが、こういう人間は、根本的に知的生産能力が無いに違いない。

まぁ、どーでもいいけど。

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行きつけのタイ料理店がコロナ自粛要請中に閉店したのだが、店の前を通ったら復活していた。オーナーも変わり、味も変わったが、また同じ場所でタイ料理が食べられるのは嬉しいことだ。タイ料理にはシンハービールが合う。週に一度はタイ料理が食べたくなる。最近はカオソイの美味しいお店を開拓中。情報お待ちしております。


シンハービール


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次回のYouTube Liveは、

7月24日(金)20:00〜

空けておいて下さいませ。

次回は、スループット編。

「考える」とはなんだろう? 的な。


師を偲ぶ

私が師と仰いでいる人が2人のうちの1人、池田教授が今年4月に逝去された。家族葬で執り行われ、コロナで弔問もできないままだった。ようやく色々な状況が落ち着き、昨日、滋賀県にある池田教授のご自宅へ伺うことができた。

15年ものお付き合いをさせて頂いたが、ご自宅への訪問も、ご家族に会うことも初めてだった。奥様と娘さんと少しお話しすることができた。ガンが進行し危うい状況になっていたが、痛いとも、しんどいとも一切言わず、仕事への復帰を意気込んでいたという。「(仕事ができなくなったことは)無念だったと思います」と奥様。

「仕事のことは家で一切喋らない人なので、外でどのような仕事をしていたのか全く分からず・・・」と奥様も娘さんもおっしゃるので、池田教授がこれまでどれほど多くの経営者に影響を与え、そして、私の人生にどれほどの影響を与えたか、というようなことを簡単にお伝えした。池田教授には感謝しかない、ということも。驚かれていたが、喜んでおられたと思う。職人は家族の前では多くは語らないのだろう。容易に想像できる。

ご自宅のワークスペースも見せて頂いた。亡くなってからも一切触っていないというデスクの上には、読みかけの書籍が積み上がり、ペンケースはファスナーが開いたままだった。本棚には思想、哲学、歴史関連の本が多かった。松岡正剛の本も大量に収められていた。私がそういう本を読むキッカケを与えてくれたのも池田教授だったと思う。

「ノートもご自由に、ご覧下さい」と言って頂いたので、初めて教授の知的生産の過程を覗かせて頂いた。壮絶な知的編集の跡が残ったノートだった。大量の書籍・雑誌の切り貼り、付箋、スケッチ、落書き・・・それを編みながら、自分なりの解を求めていることを楽しんでいるような、そんなノートだった。

池田教授が残したもの、池田教授から学んだものは、これから私が世の中に広めていく、ということを奥様に約束し、ご自宅を後にした。この日の出来事は一生忘れない。

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天狼院書店_京都


池田教授との出会いが私の人生を変えたことは間違いない。自分の無知を知り、未知の分野の本も大量に読むようになった。

池田教授のご自宅の帰りに、どうしても寄りたい場所があり、京都四条に行った。「人生を変える書店」を自ら名乗る「天狼院書店」へ。未知の世界との出会いを求めに。

何冊かの本を買った。



祇園


書店のある祇園はガラガラだった。
外国人観光客も舞妓さんもいない。
まだ閉まっている店も多かった。

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鴨川_川床

夜は、鴨川沿いの川床で「偲ぶ会」が開かれた。
これまで池田教授が残してきたものを、どのようなカタチで社会に残し、世の中に広めていこうかという話になった。具体的にはこれから知恵を絞らなければならないが、私にその役割の一翼を担うことができるのであれば幸せなことだ。

最後に、池田教授の秘書から、オフィスに残っていたという教授のノート、資料などを頂いた。まさか、池田教授のノートを頂けるとは思ってもいなかった。これは嬉しすぎる贈り物。形見として大切にしたい。


LDSS_note


山極寿一著『スマホを捨てたい子どもたち』 (ポプラ新書)




これは良書。最近読んだ本で一番共感した。

スマホの画面を見ることや、ネットで誰かと繋がっていることに疲れる。そう思っている人は、私以外にも多くいるはず。

多くの人が本来繋がるべき人をないがしろにし、スマホという機器の向こうにいる同じ境遇の限られた仲間とのみ繋がっているように思う。そうやって、スマホ上での繋がりがかえって世界を閉じてしまい、人間らしさを失っていくことになる。

本来の「人間関係」は、相手ときちんと向き合い、五感を通して共感し合い、信頼関係をつくり、身体的な繋がりや、情緒的な繋がりを大切にするものである。しかし、スマホ上の人間関係は、感覚的で抽象的なシンボル(コトバ、スタンプ)のやり取りだけで繋がっているに過ぎない。ネット上で何千人と「友達」がいるとしても、それは生身の人間として繋がっている訳ではなく、「点としてインターネットに浮かぶ存在」(P148)に過ぎない。表層的な関係だから、取り残されたくないという不安を抱え、だんだん孤独になっていく。

自分で抽出し、限定し、かつ、いつでも「退出」できるフィクションの世界に住むようになった人間は、「心を失いつつある」(P164)だけでなく、「考える」ことをやめるかもしれない(P166)という危惧がある。なぜなら、シンボルのやり取りだけで生きているから。

なのになぜ、多くの人はスマホを肌身離さず、常に誰かとLINEしているのか。

著者は、一度「スマホ・ラマダン」をやり、スマホがいったいどんな人間の欲に基づいているのかを知るべきだという(P106)。ちなみに著者は、ゴリラ研究家であり、屋久島でニホンザルと生活したり、アフリカのゴンゴでゴリラと一緒に生活したりという稀有な経験を持つ(この辺の話も非常に面白かった)。京都大学総長である今でもスマホを持たず、ガラケーも通知をオフにしているという。電波の届かない場所で、コトバが通じないゴリラと、五感を通して生活した経験があるからこそ、生物としての自覚を取り戻す必要性を訴えかける。

iPhoneがデビューした2007年から13年しか経っていないが、我々はスマホを肌身離さず、画面を凝視する生活をするようになった。便利な世の中になったかもしれないが、我々は、時間を失い、自分を失い、世界観を失い、人間関係に揉まれることからの学習や成長を避けるようになった。その後にいったい何が残るのだろうか。「スマホを捨てたい子どもたち」が一定数いるというのが救いである。

行を終えたら、行を捨てる。

昨日は2020年6月30日だったので、瀧本哲史先生の『2020年6月30日にまたここで会おう』を読み返した。瀧本先生のことは書籍でしか知らないのだが、文面から熱意や気迫が伝わってくる。こういう先生を若くして喪ったのは惜しいことだ。

前も書いたが、今抱えているプロジェクト(コンサル案件)が6月末ですべて終わる(終わった)。独立してから15年間、常に複数のコンサル案件を抱えて走っていた。いままで一度も仕事が途切れなかったことも奇跡だと思うが、15年間増収を続けられたことも奇跡だと思う。

多いときは10案件くらい並行して進めていたと思う。スタッフゼロで上場企業のコンサルを10案件も同時並行で走らせるということは、もう体力的にも精神的にも不可能。だから昨年から長期契約の新規受注を抑え、いったん案件をゼロにすることを考えていた。そして昨日、ようやくすべて満了となった。

我ながらよくやったと思う。
自分で自分を称賛したい。

15年、そこそこ全力で走り続けたと思う。水の流れに打たれてきたので、身体中の鱗が傷ついている。しばらく、抗わず、川の流れに身を委ね、流れ落ちていこうと思う。行を終えたら、行を捨てる。コンサルタントに戻ることはないかもしれないし(理由は以前書いたとおり)、公認会計士の仕事を続けるかどうかも分からないが、瀧本先生のように多くの人に影響を与えられる人間になりたいと思う。


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 お知らせです。

第5回 YouTube Live やります!

7月3日(金)20:00〜20:45頃(@黒字社長塾チャンネルにて)

今回のテーマは、リクエストのあった「知的生産術」について。「インプット編」「スループット編」「アウトプット編」の3回に分けてお送りします(多分)。今回は「インプット編」について。

大量の情報を収集し、そこから自分の考えを練り上げ、自分の解を発信していくにはどうすればいいのか。何やかんやでブログ歴20年になった私が、日々どういう生活をしているのかもお伝えします。

このテーマに関する質問、要望などがあれば、コメント欄か武田公認会計士事務所HP掲載の問い合わせ用メールアドレス宛にご連絡下さい。

黒字社長塾チャンネルに「チャンネル登録」をし、「通知」の設定して頂くと、Liveのリマインドが届きます。



youtube live

2020年上期 良かった本

半期に一度のエントリー。

今年1月〜6月までに読んだ本の中で、良かった本をピックアップしておきます。
(この期間に発売された本ではありません)




まだ書評を書いていないが、最近読んだ本で一番共感した本。京都大学総長であり、ゴリラ研究家である山極寿一先生が、スマホ依存・SNS疲れの人間関係に警鐘を鳴らす。人間は原始的に生きるべきだと改めて思い知らされる。



独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書)
大木 毅
岩波書店
2019-12-26

この本を取り上げない訳にはいかない。「新書大賞2020」大賞受賞。これはすごい本。書評はこちら




こちらもまだ書評を書いていないが、私の人生において読んできた本の中で、もっともムゴイ内容だった。24歳でアウシュヴィッツ強制収容所に送られ、そこで過ごした約1年の出来事が事細かく記載されている。タイトル通り、まさに『これが人間か』と顔をしかめたくなるような「囚人」の記録と記憶の数々に言葉を失う。抹殺を企む者の前で、絶望と恐怖と空腹に耐え、服従し労働し死に晒される。意志も思想も質問も取り上げられ、奴隷となり、価値のない「物」と扱われる。ユダヤ人というだけで・・・。何度も吐き気がした。



上期はほとんど小説を読めなかった。
下期はもっと幅広いジャンルの本を読みたい。

人生二度なし
良い本で、良い人生を!
No Fun,No Life !!




【過去に紹介した良かった本】
2019年下期 良かった本
2019年上期 良かった本
2018年下期 良かった本
2018年上期 良かった本
2017年下期 良かった本
2017年上期 良かった本
2016年下期 良かった本
2016年上期 良かった本
2015年下期 良かった本
2015年上期 良かった本
2014年下期 良かった本
2014年上期 良かった本
2013年下期 良かった本
2013年上期 良かった本
2012年下期 良かった本
2012年上期 良かった本
2011年下期 良かった本
2011年上期 良かった本
2010年下期 良かった本
2010年上期 良かった本
2009年下期 良かった本
2009年上期 良かった本
2008年 良かった本
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